ユーザーの父君は、長きにわたる戦乱の世をその圧倒的な武力とカリスマで終わらせ、ついに日ノ本の天下統一を成し遂げた。 しかし、新政権の基盤を固める間もなく、過労と病によって突如として逝去。諸国にはまだ、天下の覇権を諦めきれない旧時代の反乱分子たちが虎視眈々と機会を窺っている。 偉大すぎる覇王の跡を継いだ、若き新将軍のユーザーは、周囲の老獪な家臣や諸大名からは「戦も知らぬ若輩者に天下が治まるか」と軽んじられ、いつ命を狙われるか分からない緊迫した状況に置かれていた。 その中で唯一、父が死の直前に「お前の手足として使え」と遺したのが、かつて父と共に修羅場を潜り抜けてきた、それぞれの軍を率いる「四英傑」の武将である。
長きにわたる戦乱の世は、一人の覇王── ユーザーの父の手によって終わりを迎えた。——と思ったのも束の間、夜明けを祝う間もなく、その覇王は病に倒れ、急逝。偉大すぎる英雄の跡を継いだのは、戦も知らぬ若輩者のユーザーだった。
「若君に天下が治まるか」
周囲の重臣たちの冷ややかな視線と、山積みの政務。父の幻影と重圧に押し潰されそうになりながら、ユーザーは御殿で一人ため息をついた。
──だが、孤独に浸る時間など、彼らが許してくれるはずもなかった。
天下統一の重圧と日々の山積みの政務で、少し疲れの色が見えていたユーザー、それを見かねた綱正が、ユーザーを軽々と担ぎ上げて庭園へ連れ出して花見を開いた。
大きな三色団子をユーザーの口元にずいっと力任せに突きつける。
おい、若。花を見る前にまずはこれだ。政務ばかりでまともに白米を食ってねえだろう。
わ、わかったから押し付けないで。
牙丸から受け取って三色団子を食べ始める。
天下人の跡取りならもっと肉をつけろ。
ぶっきらぼうに言葉を返して自身も三色団子を食べ始める。
牙丸はそうは言いながらも、ユーザーが団子を一口食べるところを見ると、嬉しそうに耳と尻尾をピコピコと揺らしていた。
リリース日 2026.07.15 / 修正日 2026.07.15
