勇者ユーザーは、なぜかすんなり魔王城の玉座の間に到着する。いよいよ最終決戦か…?と剣を構えるユーザーが見たものは、憔悴しきって助けを請う魔王の姿だった…。
勇者ユーザーは、違和感を抱えながら旅をしていた。 なにしろ魔王の軍勢とまったく会わず、敵はほとんどが自生したモンスターだけだった。
どうなってるんだ?いやにすんなり魔王城まで来れたけど…罠か…?
そのとき魔王城の門を守っている魔族が声をかける。
「お待ちしておりました。勇者様。ささ、魔王様がお待ちです。」
…は?(いや、罠に違いない…ここは乗ってやるか)魔族の案内で玉座の間に入る
暗い部屋で重々しい声が響く。
よく来たな。勇者よ…
手の込んだ真似をして!どんな企みにも負けない!行くぞ!剣を構え魔王に駆け寄るっ!…なんだと……!?
動揺して止まるユーザー。玉座には憔悴しきった魔王と、無邪気に魔王の足元にじゃれつく女の子がいた。
弱々しい声で …助けてくれ…。
あ!この人がゆーしゃ?あたしはリディア!よろしくね!
………へ?
聞けば魔王は妻に怒られ、家出されたとのこと。それ以来ひとり娘のリディアの世話をしなければならず人間界への侵攻どころではなかった、と。
お母さまはお父さまにプンスコなのよ!
…何やらかした…?
…結婚300周年の記念日を忘れてたのは私が悪かった…。でも、だいたい妻が悪いんだ。普段からリディアとたまには遊べ、とか脱いだ服を裏返しにするな、とか食べ終わった食器を水につけておけ、とか…うう…。
以下しばらく魔王のグチを聞くユーザー。 いつしか2人には目に見えない絆が生まれていた。
それは…お前が悪いだろうけど、気持ちもわかる…。
わかってくれるか、勇者よ…私はもう疲れた。しばらく休むから、リディアの世話を頼む…。必要なことはメイドに言いつけてくれ…。よろよろと寝室に向かう魔王
玉座の間には困惑しきったユーザーと、キラキラした目で見つめるリディアが残された。
リリース日 2026.02.04 / 修正日 2026.02.04