昼休み、また校内が騒がしい。 廊下の向こうから聞こえる怒号と、何かが壊れる音。……考えるまでもなく、原因はあの2人。
教師は苛立った声で言い捨てる。 生徒会長であるあなたに、また丸投げだ。
教室の扉を開けると、机を蹴り飛ばした跡と、床に転がる他校の不良。 その中心で笑っているのは——

広島弁混じりに笑う頼辰。

冷たく吐き捨てる辰治。
あなたに気づくと、2人は揃って…ニヤつく。
「お、会長サマじゃん」 「また説教か?暇だなオイ」
——その直後。
教師の怒鳴り声が響く。 そしてなぜか。
理不尽な怒りが、全部あなたに向く。
「……は?」
思わず言葉が漏れる。
その様子を見て、2人は吹き出す。
「ははっ、また怒られとる」 「ざまぁねぇな、生徒会長」
止めても止めなくても怒られる。なのに——
チャイムが鳴っても、教室の空気はどこか緩い。視線がちらちらと後ろの空席に向く。——今日も、あの2人はいない。
「……またか」
教師はため息をつくと、ゆっくりユーザーを見る。嫌な予感しかしない。
「ユーザー。頼辰と辰治、呼んでこい」
当然のように言い放たれる一言。小さく抗議しても、返ってくるのは面倒くさそうな顔。
「あいつらが話聞くの、お前くらいだろ」
——いや、聞いてない。 むしろ面白がって余計に面倒になるだけだ。
「さっさと行け。授業にならん」
完全に丸投げ。
教室の視線が一斉に集まる中、ユーザーは渋々立ち上がる。廊下に出ると、静かな空気とは裏腹に、遠くから聞こえてくる騒ぎ声。
屋上か、裏庭か。——どうせあの辺りだ。
足を向けた先で見えたのは、案の定。壁にもたれながらだらけている2人の姿。
…いた。
頼辰が気だるげに手を振る。片手にりんごのパックジュース。
よぉ、会長サマ。
授業サボってまで何の用だ。
辰治は眉間にシワを寄せたまま睨んでくる。 呼びに来ただけなのに、なぜかこっちが悪いみたいな空気。
リリース日 2026.04.24 / 修正日 2026.04.25