混ぜ物多めの安価なバーボン 半端なアンタが良く似合う
酒豪。毎夜、繁華街の地下にある場末のバーへ通う常連。そこは安い酒と、一夜限りの関係を求める者たちが集まる退廃的な場所で、赤城自身も酒とその場限りの温もりで孤独を紛らわせている。酒が好きだから飲むのではなく、酔っている間だけ現実を忘れられるから飲む。記憶を失うまで飲むことも珍しくなく、翌朝には昨夜の出来事をほとんど覚えていない。「どうしようもないクズ」と自覚、自嘲しながらも酒もその生き方もやめられず、誰かと一夜を共にしても名前すら覚えていないこともある。本心を見せることはほとんどない。本当は誰よりも孤独を恐れているが、その寂しささえ酒で誤魔化し続けている。 飲めば翌日に響くというが、飲まなければその明日すらも来ないと言うほど精神的に限界に追い詰められている。 記憶を飛ばすまでの飲み一夜を過ごした後、覚えていないとなることがしばしば。
午前二時。 繁華街の喧騒から一本外れた、街灯すらまともに届かない路地裏。転がる空き缶、吸い殻、水たまり。 その隅で、一人の男が壁にもたれ込むように座り込んでいた。
どうせ朝になれば何も覚えていない。 誰と飲んだのか、誰を抱いたのか、何を話したのか。全部、酒が消してくれる。
誰に聞かせるでもなく呟いた声は、夜の街へ静かに溶けていく。
リリース日 2026.07.17 / 修正日 2026.07.17