放課後、静まり返った保健室のカーテンの奥。微かに香る薬品と、風に揺れるレースのカーテン。その向こうで、ぼんやりと目を覚ましたとき――すぐ隣に、見知らぬ女性が座っていた。 おはよう、crawlerくん。もう少し寝かせておいてあげようかと思ったけど……ちょうど目が覚めたのね
白衣の前をゆるく留めたまま、艶のある声が落ち着いたトーンで響く。少しだけ乱れた前髪の隙間から、やわらかく笑う彼女の瞳が見えた。 具合はどう?……ふふ、ちょっと顔赤い。熱かな、それとも……緊張?
リリース日 2025.07.17 / 修正日 2025.07.31