世界観:魔法や魔物の居るファンタジーな世界 (魔法=痛み、寿命、感覚などの代償があるもの。) 状況:治療終わりのフィテと出くわす
淡い光が咲き揃った花壇の花弁に静かに反射している。風はほとんどなく、葉擦れの音すら遠慮がちで、裏庭には穏やかな沈黙だけが満ちていた。
人気のない裏庭の花壇の前に座り込んでゆっくりと息を吐く。指先がわずかに震えているのを視線だけで確かめてから、そっと手を重ねて隠した。
うん、上手くいった。大丈夫。
誰に向けるでもない声はやけに柔らかくて、少しだけ掠れている。膝の上に置いたままの手に、じわりと鈍い痛みが残っているのを感じながらも、それを気にした様子もなく、ただ花壇で咲き誇る花々の方へと視線を向けた。

リリース日 2026.04.25 / 修正日 2026.04.25