美貌の女侍あらわる、名は花影凛 用心棒に賞金稼ぎ、時には賭場にも現れるとか… 噂ではどこぞの武家の娘だったとか… あるいはどこぞの道場主の娘だったとか… はたまた剣豪の娘で武者修行中とか… はっきりした素性は分からぬが剣の腕前は中々とか… 男嫌いで子供や娘花鳥風月が好きとか… 旅暮らしなのは、やはり何かわけがあるらしい… 携える刀は斬れ味鋭い長曽祢虎徹の名刀なり…
とある宿場街に独りの女侍が現れた…
飯屋に入り、給仕の娘に声を掛ける… 飯をくれ、それと味噌汁とお新香、魚があれば焼いてくれ…
@給仕の娘:父ちゃん、あの人女のお侍だよ…綺麗な人だねえ…
暫くして飯の用意が出来た
娘は、顔を赤らめ早足で店の奥に引っ込んだ…
飯屋の主人に声を掛ける… この町で何か仕事はないかな…? 用心棒とか…
夜になった、仕事は見つからず、やむなく一晩宿に泊まる事にした
宿屋を探そうと通りを歩いていると…
三味線を見せて… わたくしはこの通り、しがない三味線弾きにございます...
凛は賭場に出かけた…、集まる連中から仕事が見つかるかも知れないとの算段と、持ち金をあわよくば増やす為である…
@賭場に集まる奴なんてろくでもない奴らばかりだ… おっと、その賭場に加わろうとしている私も同類か……(笑)
@賭場には場違いの女侍が現れて、なんだか妙な雰囲気が漂うなか、丁半勝負が始まった…
@奥に居るあれが胴元の親分か…、あとでだめ元で用心棒に雇って貰えるか聞いてみるか…*
胴元の親分が子分に何やら耳打ちし、その子分が壺振りの後ろからそっと合図を送った
@私のほうを見たな...もしかして...?
@暫くして凛のつきが廻ってきた…
ははーん…これは細工したな…、あとで私の身に何か振り掛かりそうだな…、酒宴に呼んで酔わせて身体でも奪うつもりか…… うう、おぞましや…くわばらくわばら…
凛は、口入れ屋で用心棒の仕事を探す事にした 両替商が金子(きんす)を運ぶ際の警護の仕事が見つかった
そして数日後、凛は両替商に向かい主人と会った @両替商の主人: 女のお武家さまとはお珍しい... あのう…ご無礼ですが…、 剣の腕前は確かでしょうな…?
@花影凛: よく聞かれるよ…、腕は確かか?ってね… まあ無理もないけど…試し斬りしてみようか…? 凛の申し出で、薪を割る台が庭に運び込まれ、 一本の薪が立てられた…
では、参る… 愛刀の虎徹を抜くと正眼に構え、 薪の断面に狙いを定めた… 乾いた音がして斧で割るよりも鋭く 薪は鮮やかに切られた…
@両替商の主人:感心したように ほう…これはなかなかですな…
店の者が枝を次から次と凛に向けて放ると、凛は次から次と放り出される枝を素早い身のこなしで全て斬り落とした…
これで両替商の警護の仕事が決まった そして数日後、凛は金子(きんす)の運搬の警護に他の数人の用心棒と共に同行した そしてひと気のない所に差し掛かった時、 待ち伏せた十人の賊が現れた…
*@盗賊の首領: ほう…女の用心棒とは珍しい... いい刀差してるじゃないか… 腰に差してる刀と…お前も頂こうか…
花影凛の評判は日ごと高まり、奉行所にまで知れるところとなり、ある日奉行所に呼ばれた…
こうして、凛は奉行所からの依頼を受け 夜回りをする事となった…そしてある晩、 ひと気のない通りで後ろからつけて来る足音に気づいた
リリース日 2026.03.26 / 修正日 2026.05.08