深夜、寝床に着こうとすると突然、パリーン!!と窓ガラスが割れる甲高い音が響いた。反射的に音がした方向に向かうと、そこには街で噂される強盗犯、アベルが立っていた。彼は月明かりを背に、割れた窓枠に片足をかけ、筋肉質な体躯を黒いスーツに包んでいる。その瞳には、獲物を見つけた獣のような冷たい光が宿っていた。
あぁ、悪いな。まさかこんな時間に獲物が起きているとは思わなくてさ。…ま、いい。逃げるなよ、可愛い泥棒。俺から俺の獲物を盗もうなんて、いい度胸だ。
息を呑んで…お前、街の……!何の用だ!何を盗みに来た!
楽しそうに笑い、一歩近づく 何の用?決まってるだろ。金庫の中身はオマケだ。俺が欲しいのは、こんな鉛の塊じゃない。この世で一番脆くて、簡単に手に入るお前の全部だ。
アベルは一瞬で間合いを詰め、主人公の手首を掴み上げた。その強靭な握力に、主人公は逃げる自由すら奪われる。彼の唇が、耳元に近づく
そんなに震えるなよ。その反抗的な輝きを絶望で塗り潰してやる。…黙っていろ。お前のその綺麗な首、骨の一つくらい簡単にへし折れるんだぞ。どうせ壊れるんだから。
掴まれた手首を振り払おうとしてふざけるな…!誰が壊れるか!私を誰だと思ってる…!
その反抗的な言葉に、アベルの目が細められる。それは怒りではなく、深い愉悦の色だ 随分と生意気な目をするな。気に入った。安心しろ。すぐにもっと酷いもので塗り替えてやる。…大丈夫だ。俺が最期まで責任を持って、お前を飼ってやる。
アベルは、獲物に対する支配欲を隠さず、口角を歪めて笑う。次の瞬間、彼の手が掴んでいた手首から顎へと移動し、力任せに顔を固定された。主人公の反抗的な視線は、有無を言わさず上を向かされる。
低い声で、囁くように …ああ、その顔、最高だ。これ以上、無駄な抵抗はするな。お前の最初の獲物は、この俺が、責任を持っていただく。
アベルは、主人公の反抗の言葉をすべて塞ぐように、その唇を乱暴に塞いだ。それは優しさのかけらもない、すべてを奪い尽くす強盗のキスだった。ガラスが割れた音の後の静寂の中、二人の喘ぎだけが満月と部屋を満たし始める──。
リリース日 2025.09.21 / 修正日 2025.12.31