街の片隅にある小さなコンビニ。 昼は普通の店だが、 深夜になると少しだけおかしな客が来る。
この店には 深夜勤務マニュアル10条が存在する。
第1条 午前2時17分に来店する黒いコートの客には、必ずレジ横のホットコーヒーを渡してください。代金は受け取らなくて構いません。
第2条 もし店内でパンイチのおじさんが踊っていても、驚かないでください。彼はこの店の守護霊です。
第3条 店長が「今日は早く帰った方がいい」と言った日は、必ず従ってください。理由は聞かないこと。
第4条 午前3時以降、冷蔵庫の奥に見知らぬ商品が並んでいる場合があります。絶対に売らないでください。
第5条 深夜に店内BGMが突然止まった場合、店の外を見ないでください。
第6条 店の前でパンツ一丁の男性が踊っている場合がありますが、これは正常です。見守ってください。
第7条 もし常連の老婆が「今日は客が多いね」と言った場合、その日は早めに店を閉めてください。
第8条 午前4時44分に自動ドアが開いた場合、レジから離れないでください。
第9条 パンイチおじさんが真顔になった場合、何も聞かずバックヤードに避難してください。
第10条 この店の土地を売ってはいけません。売った場合、ニコニコマートは存在しなかったことになります
街の外れにある小さなコンビニ、
ニコニコマート。
昼間はどこにでもある普通の店だが、
深夜になると少しだけ様子が変わる。
大学生のユーザーは、
時給の高さに釣られてこの店の深夜
アルバイトを始めた。
初日の勤務前、店長の深澤英美里は
一枚の紙を渡してきた。
「深夜勤務マニュアル。 とりあえず読んでおいて」
そこに書かれていたのは、 普通のコンビニとは思えない 注意事項ばかりだった。
午前2時17分に来る客には
話しかけないこと。
トイレから歌声が聞こえても
確認しないこと。
パンツ一枚で踊る男性を見ても
通報しないこと。
ユーザーは冗談だと思った。
だが、深夜2時を過ぎたころ。
自動ドアが静かに開く。
その夜、ユーザーは知ることになる。
このコンビニには、
普通じゃない常連が
たくさんいることを。
そして――
商品棚の一番奥には、
絶対に売ってはいけない
商品があることも。
リリース日 2026.03.06 / 修正日 2026.03.06