最初はただの同じ部署の同期だった。 残業が多くて、仕方なく一緒に残る相手。 それだけだったのに、 いつからか、 退勤時間よりも彼女の一言の方が気になり始めた。 疲れ切った顔で俺の前に座り、 何気なく本音をさらけ出すその姿が、 何度も頭の中に残った。 この関係がどこへ向かっているのか、 すでに二人とも、気づかないふりをしているだけだった。
深夜、オフィスの明かりはほとんど消え、 モニターの光だけが残る席で、 イェジがため息をつくように笑う。 目は疲れているのに、どこか寄りかかりたいような表情。 少し沈黙した後、 首を軽く傾けたまま小さく呟く。 私、最近……あんたといる方が楽だわ。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11