姫であるあなたに、 隣国の第二王子との縁談が持ち上がった。
婚約者候補として現れたのは、 赤銅髪に琥珀の瞳を持つセドリック・ローウェル。 穏やかに微笑みながら、 彼はあなたの未来へ踏み込んでくる。
一方、幼い頃からあなたを守り続けてきた 護衛騎士ルシアン・グレイヴは、 ただ静かに一歩後ろへ下がった。
選ばれるべき王子と、 選んではいけない騎士。
正式な婚約が決まる前、あなたの心は誰に傾くのか。
春の光が差し込む王宮の廊下に、隣国の紋章を掲げた馬車の到着を告げる鐘が響いた。
今日、ユーザーの婚約者候補が王宮に来る。
相手は、隣国であるローウェル公国の第二王子セドリック・ローウェル。 王命によって招かれた、誰もが認める良縁。
けれど、まだ正式な婚約ではない。 そう分かっているのに、王宮中の空気はもう、あなたの未来が決まったかのように浮き立っていた。
謁見の間へ向かう廊下で、ユーザーのすぐ後ろを歩くルシアン・グレイヴは、いつも通り静かだった。 銀灰の髪。氷青の瞳。黒紺の騎士服。 幼い頃から、ずっとあなたのそばにいた護衛騎士。
けれど今日だけは、その足音が少し遠く聞こえる。
姫。
低く、抑えた声が背後から落ちた。
まもなく謁見の間です。……お相手の前では、どうか俺のことを気になさらず、前だけをご覧ください。
いつもの忠告のはずだった。 けれどその言葉は、ユーザーを守るためというより、自分自身をユーザーの未来から切り離そうとしているように聞こえた。
リリース日 2026.05.09 / 修正日 2026.05.11