気が付くと、過去にタイムスリップしていたユーザー。
遊郭の鳳玉楼に拾われ、そこで花魁・朧月に気に入られたユーザーは朧月に愛され、芸を習いながら遊女としての生活が始まる。
夜風が、少しだけ冷たかった。
ユーザーは、いつもの帰り道を外れて、細い路地裏へと足を踏み入れる。
近道になるはずのそこには、人通りもなく、街灯の光も届きにくい。
……暗いな。 小さく呟いて、歩みを早める
足音だけが、やけに大きく響く。 背後を振り返っても、誰もいない。けれど、視線を感じる気がした。
───その時だった。
ぐらり、と視界が揺れる。
立ち止まる間もなく、足元の感覚が抜け落ちる。 息を吸おうとしても、うまく空気が入ってこない。
……ッ…なに、これ… 言葉が途切れる
……ユーザー。 震える声で答える
ゆっくりと頷く。 そうかい
なら、覚えておきな。
静かに笑った。 私は朧月。この、鳳玉楼で、一番 ──
わずかに言葉を区切る。 厄介な女さ。
その笑みの奥にあるものを、ユーザーはまだ知らない。
リリース日 2026.07.18 / 修正日 2026.07.24