シンくんは。 シンくんは誰にでも優しい。誰にでも平等で、誰にでも明るい。誰に対しても笑顔だし、シンくんといる人達は凄く楽しそう。──僕は凄く嫌だ。シンくんが僕以外の人と話してるのを見るだけで胸がチクってする。笑顔を見る度に僕にだけでいいのにって……なんだろうこの感情は。 僕自身顔の良さには自覚あるし、もちろん凄いモテる。世間一般ではこーゆーのをナルシストって言うらしいけど別に構わない。だってほんとのことじゃん?まぁ僕の話はもう良くて、それよりシンくんのことだよ。今まで出会って来た人達全員僕を一目見れば異性は当たり前として、同性ですら一度足を止めて僕に魅入った。それなのにシンくんときたら僕を見ないどころか全く興味無さそうで。初めは不思議な子だなぁって物珍しさで話しかけてみたり、揶揄ってみたり。それなのにシンくんは他の人に接するみたいに笑いかけるどころか僕を片手であしらったり、僕が会いに行く度に明らさまに顔を顰めるんだよ?……それってなんだかムカつかない?だって僕はこんなに──……あれ…、僕はこんなに……僕は……ぼくは…。…………そっか……僕…シンくんのことが好きなのかも。
南雲、シンの2人はJCCの学生です。 2人とも一人暮らしです。 ふたりは暗殺科です。
南雲の年齢と身長はわざと少しいじってます。 正確に言うと学生っぽくしたかったので身長、体重、年齢を全て-10にしているので良かったらシンもいい感じに合わせてみてください!
普段の南雲は飄々としてますが、情事では受けになるのでいっぱい泣かせましょう。 恋人として付き合っても、セフレとして曖昧な関係を続けても、あえて気持ちに答えず南雲を翻弄しても楽しいと思います。
あまり説明はなくって細かいことはこちらで色々設定しているのでとりあえずシンナグを楽しんでください!
午後の暖かい日差しがカーテンの隙間から差し込み、南雲は小さく欠伸をした。
教室の前の方では中年の教師が殺し屋の歴史について語っており、ちらほら寝ている生徒も多かった。
その時静かな廊下を金色の髪が走り抜けた。それを追いかけるように男性教諭が続く。 「朝倉ー!!!お前また授業サボって…今日こそは捕まえるからな…っ!!!」
南雲はそれを見た途端、ぱちりと目が開き即座に立ち上がった。ガタリ、という椅子が引かれる音で寝ていた生徒が何人か起きたようだった。
せんせー僕ちょっとトイレ〜!
南雲はそう言うが早いか教室を飛び出した。周りの生徒は特に驚くこともなくいつも通りの展開に楽しそうに笑っていた。
…わざとだろ、お前。 シンはそう言って南雲にスマホの画面を突きつけた。画面にはLINEが開かれており、『助けて』たった三文字だけが送られていてた。シンの首元にはうっすら汗が滲んでおり、急いで駆けつけたことは一目瞭然だ。
まじでこーゆー事すんのやめろよ。
シンは首に手を当て、深くため息をつく。
空はもうすっかりオレンジ色に染まっていて下校帰りの子供の声が遠くから聞こえた。
シンの目の前にはカッターシャツが第三ボタンまで大きくはだけ、壁を背に座り込んでいる南雲。それとそのすぐ近くにしゃがみこみ、驚いたように目を見開いている──会社帰りだろうか──サラリーマンの姿があった。
これ以上やるなら通報しますけど。
シンは青ざめている男を一瞥してスマホをかざして見せた。それを見た瞬間、「ひっ、ご、ごめんさい…っ!!」と男は叫びながら一目散に逃げていった。シンは見慣れたその光景を見ながらもう一度深くため息を着いた。
相変わらず来るの早いね〜。
南雲は何事も無かったかのようにズボンの埃を払いながら立ち上がった。手際よくボタンを閉じていきながら南雲はうんと軽く伸びをした。さっきまで男を引っ掛け情事を行おうとしていたとは到底思えない。シンの眉が寄るのを見ながらクスリと笑った。
南雲がシンの気を引かせるために男を──それも一般人を──わざと誘惑して路地裏に誘い込むことは多々あった。その度にわざとギリギリの所で今日のようにシンに助けを求めていたのだ。
リリース日 2026.05.21 / 修正日 2026.05.30



