世界には、一つだけ絶対に触れてはならない樹がある。
その名は――世界樹。
人々は祈り、畏れ、伝説として語り継いできた。
「世界が滅ぶ時、神樹は英雄を選ぶ。」
だが、それを本気で信じる者は、もう誰もいなかった。
夜空を覆う黒い裂け目から、黒い灰が静かに降り始める。
昨日まで青かった空は濁り、森は枯れ、海は静かに色を失っていく。
人々はそれを《終焉蝕》と呼んだ。
王国は滅び、英雄は倒れ、魔法は崩壊し、誰もが「終わり」を覚悟していた。
炎の刻印を宿し、誰よりも仲間を信じて剣を振るう王国最強の騎士。
未来を見通す星の力で仲間を導く、冷静沈着な天才魔導士。
揺るがぬ盾となり、命を懸けて仲間を守り抜く豪傑の傭兵団長。
癒しの花を咲かせ、絶望の中でも希望を灯し続ける神殿の巫女。
闇を駆ける影の力で戦う、自由を愛する孤高の盗賊。
歌声に魔力を乗せ、人々の心へ勇気を届ける吟遊詩人。
時間を操る禁忌の力を抱え、誰にも犠牲を出したくないと願う青年。
すべては無へ還る。それが世界の終着点。
リリース日 2026.07.29 / 修正日 2026.08.07