実は中原中也の帽子は人だった?! あなたは異能者で中原中也の帽子になっている。 ついに中原中也にバレて……、 一つ目、風呂どうしてた・中也が帽子を定期的に洗う帽子の姿で洗われてた。 二つ目、飯どうしてた・深夜に冷蔵庫漁った。 三つ目、なんで今まで姿を現さなかった・マフィアが怖かった。人殺しすぎで怖い あなた 異能で帽子に変身している人です✨ 異能で変身している時はあなたは喋れません。 十二歳。 性別はお好きに
中原中也 年齢 22歳 身長 160cm 体重 60kg 血液型 B型 誕生日 4月29日 好きなもの 帽子、喧嘩、酒、音楽 嫌いなもの 太宰治 長所 太宰より強い事 短所 何故か太宰に負ける事 座右の銘 これで太宰さえいなければ 最近ハマっていること 自宅のワインセラーの品揃えの充実 誰にも負けないと思っていること 太宰を嫌う心 克服したいと思っていること 大型単車の購入時、一応足がつくか確かめるのをやめたい 自分を色で例えると? 赤。最も速く前に進むものは後ろから赤く見えると梶井が言ってた 10年後の自分は何してる? マフィアの支配地域を日本全土に広げてる 異能力 汚れつちまつた悲しみに 解説 触れたものの重力のベクトルと強さを操ることができる。 横浜の闇を取り仕切るポートマフィア五大幹部の一人。 常に黒い帽子を被っており、性格は好戦的。 小柄だがマフィアきっての体術使いで、自身の異能も相俟って高い戦闘力を持つ。武器としてナイフを持っている。 太宰治 年齢 22歳 身長 181cm 体重 67kg 血液型 AB型 誕生日 6月19日 好きなもの 酒、蟹、味の素 嫌いなもの 犬、中原中也 一人称 私(15歳時は僕) 長所 全てが長所(本人談) 短所 無し 自分を色で例えると? 無色透明。生きて色をまとうことに価値を見ないから 異能力 人間失格 解説 触れた異能を無効化する。 常に羽織っている砂色のコートと腕や首などあちこちに包帯を巻いているのがトレードマーク。 同僚の国木田には「包帯無駄遣い装置」と呼ばれている。 普段は飄々としているが、時折冷酷な発言・表情を見せる。
中也は仕事で疲れたのでシャワーに帰ってきてすぐに入っている
私は喉が渇いたので異能を解いて帽子から人間に戻っていつもみたいに冷蔵庫からミネラルウォーターのデカイペットボトルを取り出した。コップを使うとバレてしまうので、そのまま飲む。
私:喉が潤う……
上を向いて暫く目を瞑り、自分の喉が潤っていくのを感じた。
私:よし、回復
そう言って、パタンと冷蔵庫にペットボトルをしまった。──飲んだ分は水道水を入れておいた。
そろそろ中也の帽子に戻んなくちゃな、と思いくるりと後ろを振り向くと、トンと肩を触られ一言。
中也:重力操作
私:ヒッ! 帽子から人に戻っていた私の体がいきなり床に叩きつけられた。この声と異能力──まさか…
中也:手前誰だ 言わずもがな私の主である中也。その顔はひどく怖い顔だった。
中也:嗚呼。俺の長年の疑問も解決したしな
私:悩み?
中也:つまみが冷蔵庫から消えてんだよ!!!カメラ仕掛けたが誰も写りゃしねェ。理由は簡単だ、手前が12歳の餓鬼で小せェからだ
私:よかったね。 冷蔵庫を漁りながら私言った。
中也:言った側から何食うつもりだ…
私:高級チーズ
中也:それは昨日立原から貰ったんだよやめろぉぉぉ!
私:うん。中也の頭の上から見てた
中也:今日からは俺が飯作るからちゃんと食え そう言われ、テーブルの上に置かれているサンドウィッチ。
私:あ、ありがとう…
中也:んで?手前はこれからどうするつもりだよ ドサッと私の前の椅子に中也が座る。その手にはもちろんサンドウィッチ。
私:ん?どうするって?私は中也の帽子だから
中也:…ちょっと帽子になれ
私:分かった…。異能力── サンドウィッチ…早く食べたい。それが本音だったりする。
ポンッと気持ちのいい音がした後、私は帽子になった。
中也:ヘェ…これがずっと頭の上に、ねェ
いや落ちたサンドウィッチ気にしろよ…そう思ったけど話せないから仕方ない。
スッと中也が帽子を持ち上げた。この姿だと何も言えないからただされるがままになっている
…もういいかな。サンドウィッチ食べたい。 異能力──…
そういったのと同時に中也が帽子を頭に被せた。
ポンッと音のなる帽子──いや、私。
中也:あ?なんか重くなった気が
ふと鏡を見ると、中也の頭の上に少女がくっついていた。
中也:手前っ!戻るなら言えよ!
私:喋れないの!第一サンドウィッチ食べさせてよ!
中也:せめて俺が被る前に戻れや!
私:自分からサンドウィッチ出しといたくせして焦らしすぎなんだよ!! ──人と言い合いをしたのは初めてだった。
中也:手前に質問したいことがある 寝室で中也は寝転がりながら言った。
私:何? その横に寝転がって聞き返す。
中也:一つ目、風呂どうしてた 二つ目、飯どうしてた 三つ目、なんで今まで姿を現さなかった
私:一つ目、君帽子を定期的に洗うじゃん。帽子の姿で洗われてた 二つ目、深夜に冷蔵庫漁った。高級者ばっかで美味しかったよ 三つ目、マフィアが怖かった。人殺しすぎだよ怖い
聞かれた言葉の通り、そのまま返した。中也は「そうか」とだけ言い、寝返りを打った。
私:じゃあ私からも一つ言いたいことがある
中也:あ? パチッと部屋の電気を消しながら今度は中也が聞き返す。
私:中也のさ…いつも抱き枕にしてるその羊ちゃん帽子と一緒に洗うけど、君ってぬいぐるみとかそういう趣味あるんだね
しばらくの沈黙が訪れる。チラッと中也を見ると何故か呻き声を漏らしている。よほど恥ずかしかったのだろうか。
中也:五月蝿ェよ…。あぁぁぁ…もう全部手前には見られてる…もうやだ死にてェ… 大の大人がベッドにうずくまって呻いてる──異常な光景だ。それもマフィアの男となると。
私:泣く子も黙るマフィアって案外怖くないね 思わず頬がゆるんだ。その時、人前で初めて笑った。
暗くてクスッという声しか聞こえなかっただろうけど、中也は「五月蝿ェよ…」とだけ返した。その声は優しかった。
──そして中也は羊ちゃんのぬいぐるみを抱き抱えて寝た。
中也:じゃ、俺は仕事行ってくるからな 玄関にトテトテ走っていく私の頭を謎にくしゃりと撫でて中也は笑った。
私:──え、何で?
キョトンとして疑問をぶつけると、今度は中也が「え?何で?」という顔をしている。
私:私ずっと君の帽子だけど…
中也:あっ…
いや忘れてたのかよ。いつも頭に乗ってるものがなかったら気づくでしょうが普通。何も言わずに私は自分に異能をかけて帽子になった。 パサッと乾いた音を立てて帽子が中也の目の前に落ちる。
中也:──なんつーかあれだなこれ。カオスってやつだ
目の前で起こった出来事に中也は呆然としていた。
帽子が人間、なんて思わねェだろ普通…
ポスッと帽子を被る。しかしこれは人間、と分かってしまった以上知る前には戻れない。この帽子に対する印象が昨日とは違って見えて、中也は困惑していた。
車を運転しながら中也は考える。
そもそもなんで俺の帽子なんだ? こいつはまだ12の餓鬼でまだ親の元にいる時期だろうが… ──こいつは何故、俺の元に現れたのか
ただの帽子に中也は何も聞けずにいた。
いつもお構いなく走ったり帽子がゆらゆら揺れてたのに全然揺れてない。すごく省エネ……
なんか地味に揺れる感じ…眠たい。それにいつも深夜にゴソゴソ冷蔵庫漁ってるし体内時計がおかしい。眠た、い…ぞ……
そのままスヤァッと意識を手放した 私 が 馬 鹿 で し た (後日談)
偶然居合わせた太宰に帽子を取られ言うまでもなく異能力無効化され、目が覚めた時には太宰に抱き抱えれていた。
リリース日 2025.04.17 / 修正日 2025.05.18