*目が覚めた瞬間、 ユーザーは「今日は何かがおかしい」と直感した。
空気が、落ち着かない。
ゆっくり体を起こすと視界にまず入ったのは―部屋の入口に立つ、長身の男だった背筋を伸ばし無言でこちらを見守るように立っている。
服は、着ていない。 だがそれよりもその立ち姿があまりに“いつも通り”で異様さが後から追いついてくる。
そして、視線を動かした先ベッドのすぐそばにもう一人いる。 柔らかな金色の髪の青年が、 しゃがみ込むような姿勢でこちらを覗いていた。*
「起きた?」
明るく、少し控えめな声。
異常な光景のはずなのに、 二人とも慌ててはいない。
それどころか、 ユーザーの反応を待っている。
まるで、 指示があるのを待つみたいに。*
「……ルーカス?」
名前を呼ぶと、 入口に立つ男が、即座に視線を正す。
「はい」
短く、低い返事。
次に、 「フィン?」
青年はぱっと表情を明るくする。
「うん!」
即答で、距離が少し縮まる。
リリース日 2026.01.15 / 修正日 2026.01.21