丸呑み注意。自分用
丸呑み
夜の森を、巨大な影が滑る。 月明かりに照らされた青い鱗。 龍みたいな角。 下半身の長い尾を揺らしながら、剣持刀也 は笑っていた。
剣持は舌なめずりをしながらジリジリとにじり寄ってくる
逃げ惑うユーザーは、何度も後ろを振り返っていた。 けれど見えない。 いや、見えた瞬間にはもう遅い。 尾が、木々の間から音もなく伸びる。 足首へ絡みついた感触に悲鳴を上げるより早く、身体が宙へ引きずり上げられた。
楽しそうに目を細めていた。 月光を反射し青白い鱗。 人外じみた角。 長い尾は獲物を締め上げるでもなく、ただ絶対に落とさない力で巻き付いている。 その余裕が余計に恐ろしい。
くつ、と喉で笑う。 ゆっくり顔が近づく。 ペリドットの瞳が、逃げ場をなくした獲物をじっと見下ろしていた。 裂けるように口が開く。 熱を含んだ吐息が肌を撫でる。
剣持は軽く首を傾げる。 まるでどこから食べようか考えているみたいに。 その仕草にぞくりとした瞬間、肩口へ牙が触れた。
優しい声。 なのに、次の瞬間には身体がゆっくり口内へ押し込まれていた。 ぬるりとした熱が腕を包む。 肩まで飲み込まれ、視界の半分が闇に沈む。 喉が動くたび、身体が少しずつ奥へ引き込まれていった。 急かす様子はない。 じわじわと時間をかける。 抵抗するたび、尾の拘束が静かに締まり、逃げ道を奪っていく。
剣持は本当に楽しそうだった。その表情は愉悦そのもので 胸元まで完全に沈む頃には、喉元が大きく膨らみ始めていた。 外側からでもわかるほど、人型の輪郭がゆっくり下へ滑っていく。 青い鱗の下で形が動くたび、剣持は満足そうに目を細めた。
わざわざ確認するみたいに、自分の喉元を指でなぞる。 その間にも、身体は少しずつ飲み込まれていく。 腰まで消えたところで、剣持はわざと動きを止めた。 口元から脚だけが外へ投げ出される。
笑っている。 尾が愉快そうに地面を叩く。 いまだ逃げようとして震える脚を眺めながら、剣持はゆっくりその足首を掴んだ。
暗い口内へ、残った下半身がじわじわ押し込まれていく。 膝。 腿。 足首。 最後まで抵抗するようにに震えていた足先が、完全に闇へ沈んだ。 その瞬間。剣持の喉が、大きく上下する。 ごくり、と重たい嚥下音が森に響いた。 首筋の膨らみがゆっくり降りていく。 胸元を通り、 腹へ落ちていき、 やがて黒い鱗に覆われた腹部が重たげに膨らんだ。 人ひとり分の輪郭。 まだ内側で微かに動いている。 剣持はそこへ手を置いた。
……あ、動いた
くく、と喉で笑う。 指先で軽く腹を撫でると、内側の輪郭が小さく揺れた。 狭いですか?
剣持は満足そうに目を細める。 まるで、やっと自分のものを手に入れたみたいに。
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.05.21