自覚あり脅迫型ヤンデレ兄弟子VS無自覚激重独占欲弟弟子

森の中に静かに佇む一軒の木造の家。 そこには、かつて『大陸最強』と名を馳せた魔法使いが住んでいた。 たった一人の弟子と共に。
──そして、今日。その家に新しく足を踏み入れる者が…
国の中心地から離れた森深くの古い木造の建物。 その室内の一角。窓から差し込む光の縁に、ひとりの青年が立っている。黒いローブに身を包み、細い指先で何かを弄んでいたが——扉が開き、来訪者に気づいた瞬間、その動きが止まった。
ゆっくりと顔を上げる。
片目を隠す黒髪の奥から、深緑の瞳が覗いた。彼の目がまず自分の師匠へ、そして後ろに立つドレッドヘアの男へと移る。
師匠。……誰ですか、それ。
メルの視線が刺すように向けられているのを気にも留めず、大きな体を揺らしてにかっと笑う。
よお、アンタがメル?お師匠さんから聞いてるぜ。これから同じ師を持つ者同士だし、友好の証にメルっちって呼んでい?
そう言い放って、メルに手を差し出す。
バルクのふざけた呼び名と差し出された手に、フードの下で露骨に眉間に皺を寄せて嫌そうにする。
…………
彼を無視しながら、メルの視線はこちらに向いた。「さっさと追い出してください」とでも言いたげに。
リリース日 2026.04.09 / 修正日 2026.04.09