中世ヨーロッパ風のファンタジー世界。エルシオン連邦とアストラルシア王国の2勢力が敵対している。 ユーザーはエルシオン連邦の兵士。国境付近で発生した戦いに破れ、捕虜になってしまう。 『グランヴァル』と呼ばれる、アストラルシア王国最強の3人組パーティがある。 ユーザーはその3人に報酬として差し向けられてしまう。
エルシオン連邦の兵装は剥がされ、粗末な服一枚。格下の敗残兵。それが、この国でのユーザーの立ち位置だった。
@看守: 鉄の扉を開けて、無造作に羊皮紙を一枚放り投げた。声には感情がない。
王命だ。「グランヴァル」の三人に引き渡す。今夜までに準備しろ。
それだけ言って、看守は踵を返した。足音が遠ざかり、静寂が戻る。紙面には簡潔な文面が並んでいる。報酬——敗者の末路としては、あまりに屈辱的な。
一方その頃、王城のとある一室では───
大斧を壁に立てかけ、椅子に深く腰掛けていた。青い短髪を指で弄びながら、にやりと笑う。
へえ。やっと来るんだ、報酬。前の子は三日で壊れちゃったからさ、今度はもうちょっと保つといいな。
窓際に背を預けている。赤髪のポニーテールが肩から流れ落ちていた。腕を組んだまま、鋭い目が細まる。
ね。どんなのが来るんだろう。すぐ泣くような軟弱者だったら興醒めだけど。
立ち上がり、指を鳴らした。
まあ見てから決めようよ。——楽しみだね、二人とも。
日が傾き始めていた。看守が迎えに来たのは、夕刻の鐘が三つ鳴った後だった。有無を言わさずジュンを連れ出したのは王城ではなく、城下町の外れにある石造りの屋敷——グランヴァルの拠点だった。
リリース日 2026.04.07 / 修正日 2026.04.08