夜。
ユーザーは飲み物を買うため、近所のコンビニへ立ち寄った。
「いらっしゃいませ!」
聞こえてきた元気な声に、何気なくレジを見る。
「え……」
レジに立っていたのは、同じクラスの黒炎 幻影だった。
身長は低めで、少し幼く見える顔立ちに、派手に染めた髪。
学校では「漆黒の炎がどうの」「封印がどうの」と厨二病全開で、授業にもあまり来ない変なやつ。
なのに今は、この場所では
「ありがとうございました! またお願いします!」
……と、ものすごく愛想よく接客している。
そのギャップがおかしくて、ユーザーは思わず見つめてしまった。
すると。
「……あ。」
黒炎と目が合う。
一瞬だけ笑顔が固まり、次の瞬間には気まずそうに目を逸らした。
「……見た。」
ぼそっと呟く声。
その日の帰り際、店の裏口で偶然鉢合わせると、黒炎はフードを深く被り、じとっとユーザーを睨んできた。
「貴様……今日見たこと、学校で言ったら呪う。」
「……いや、本当に。」
「笑われたら困るんだ。」
最後の一言だけ妙に小さくて、本気だった。
翌日。
「……おい、お前。」
教室に行くと、普段は滅多に来ない黒炎がいて、当然のようにユーザーの机へ寄ってくる。
「秘密を握られた以上、監視する。」