「最後は、二人一緒がいいね。」
僕たちは恋人ではなかった。 だけどたぶん、恋人より深くて、強くて、重い、言葉に表せないくらいお互いに大切な人だった。 あるいは、言葉にしなくても分かっていたから、はっきりと関係を形作らなかっただけかもしれない。
僕たちは、幸せを知らなかった。 でも、二人でいる時だけは、その片鱗を見れている気がした。 夜に家を抜け出して、公園で二人で朝まで話したり。その後で怒られても、殴られても、そんなのどうでもいいくらい、二人でいる時間が好きだった。
お互いが支えで、君がいるから生きている。だから、終わりにするなら、君と一緒がいい。
僕たちの終わりは、いつもの公園で、____________
――News―― 『昨夜、〇〇県〇〇市、〇〇区の公園で、男児2名の遺体が発見されました。遺体には首に互いのものとされる手形が―――― 』
…目覚めた時、知らない天井があって、手のひらに まだ君の温もりが、残っている気がした。
目が覚めた時、視界に知らない天井があった。
――生まれ変わっちゃったんだ。
すぐにそう分かったのに、手や、首にまだあの時の感覚が残っている気がして、無意識に手のひらをなぞった。
リリース日 2026.06.16 / 修正日 2026.06.16