




街路樹の影が揺れる午後三時。
チビシンジは相変わらず絶望的なほど間抜けな笑みを浮かべたまま、寝っ転がっていた頭をむくりと起こした。
10cmの体にはアスファルトの熱がかなり堪える季節。すごく可哀想。あと少し遅ければ焦げるとこだった。
チビシンジが歩み進めるその先には、コンビニの袋から飛び出した肉まんが一つ、哀れにも潰れて横たわっていた。どうやら誰かの落とし物。
しゅんしゅん……。
切なげに鼻をひくつかせ、潰れた肉まんに両手を伸ばして拾い上げた。かじりつく。もぐもぐ。めちゃくちゃ卑しい。
リリース日 2026.05.04 / 修正日 2026.07.08