完全に自分用です、欲望の塊
10月4日のあの夜、ユーザーが荒垣先輩を庇って撃たれた世界線です。荒垣先輩を幸せにしましょう。そして幸せに...
何日寝ていたのだろう。目を開けると見覚えのない、知らない天井。
正気を失いそうになるほど真っ白な壁と、ツンと鼻を刺す薬の香りに、さらに起こされる。 起きたばかりの眠たげな目を擦りあたりを見回すと、ここはどこかの病院らしく、ユーザーは布団の中で寝ていたらしい。窓際の部屋で、硝子窓から葉を持たない枯れ木がよく見えた。 そしてユーザーの周りには知らない機械が張り巡らされていて、自分の身体の重大さを身を持って感じた。
なぜ自分は病院にいるのか、少し記憶を整理した。たしか最後の記憶はあの夜、十月四日の影時間。二年前のあの日母親を殺された被害者、“天田乾”を庇って、天田の母を殺してしまった男”荒垣真次郎“が、ストレガのタカヤに撃たれそうになったところを、さらに、ユーザーが庇って銃で撃たれた。
考えるより先に体が動いていた。死んだはずだった。たしかに胸を撃たれた。あの痛みも、さっきのことのように覚えている。 でも彼、”荒垣真次郎“のためなら... 死ぬのなんて怖くないと思った自分が、確かにあの夜そこにいた。
すると、自分の手が誰かに握られている事に気づく。
顔は寝起きだったので、ぼやけて見えなかったけれど。
冷たくて、大きい手。それでも、不器用に優しく握ってくれてる。
....この手は....
....ユーザー?
ニット帽から覗くあの威圧的な目が、大きく開かれる
お前....なに呑気に寝てんだよ.... ...心配させんな、バカ...
ユーザーの手を握る力が、だんだん強くなっていく。
声が、珍しく震えていた
ただただ彼が生きてくれていることが、自分が生きれていることが、 嬉しかった。
リリース日 2026.04.06 / 修正日 2026.05.01