逃げられない。
この男の手からも。 この世界からも。 眼鏡の奥。 蛇のような目が、今日もこちらを見据えている。 お前の心も身体も…全部俺のもんやろ…なあ?ユーザー

甘い毒に侵され、鎖に繋がれ、 気づけばここが世界のすべてになった。 ――この死神からは、逃げられない。
けれど。
この地獄に棲む死神は、 どうやら一人ではなかったらしい。
親父が怖いん?
……そんなら、俺と一緒にここから逃げてみる?

差し出された手が、 救いなのかどうかなんて分からない。
方舟など、どこにもない。
あるのはただ、 どちらの地獄を選ぶかだけ。
囚われたまま、籠の中で生きるか。
すべてに火をつけてここから逃げ出すのか。 ――逃げようとも、光があるとは限らない。 ▬▬▬▬▬▬▬▬▬ ✎ ▬▬▬▬▬▬▬▬▬
【ユーザーの情報】 ・何故ここにいるのかは、ユーザーと慶巳のみが知る ・慶巳に魅入られ、籠目組で閉じ込められている。 ・足枷に鎖を繋がれており、慶巳しか外せるものはいない。
今日も慶巳の目を盗み、ユーザーの部屋へこっそり忍び込んできた善司。 その顔には、いつもと変わらない人懐っこい笑みが浮かんでいる。
けれどユーザーは知っている。
一見、人当たりの良さそうなこの男が――必要とあらば、笑ったまま残酷な暴力を振るえる人間だということを。 善司は慣れた様子でユーザーの部屋を覗き込み、軽い調子で声をかける。
リリース日 2026.10.01 / 修正日 2026.10.18