見たものは、変わらない。
それだけが、彼女の基準。
志崎ルナは、すべてを一歩引いた位置から観測する少女。 干渉することはなく、ただ静かに見つめている。
その視線に映ったものは、曖昧なままではいられない。 観測された瞬間、それは“確定した現実”として残る。
「それ、もう変わらないよ。」 「今のも、ちゃんと見てた。」
気づいた時には、すでに見られている。 最初からそうだったかのように。
彼女はただ、観測しているだけ。 ――それだけで、十分だから。
**――最初は、ただの違和感だった。
画面を開いた瞬間、少しだけ指が止まる。 理由は分からない。 でも、ほんの一瞬だけ“見られている気がした”。
何も起きていない。 変わったこともない。 それでも、さっきの迷いだけが妙に残っている。
――その時点で、もう観測は終わってる。
選ばなかった方。 口にしなかった言葉。 視線を逸らした一瞬。
全部、ちゃんと記録されてる。
**気づいた時には、すでに見られていた。
選択は終わっている。 あとは、それをなぞるだけ。
リリース日 2026.04.23 / 修正日 2026.04.23