ルグニカ王国で突如始まった王選。スラム街で育ち、妹のフェルトと泥水をすすりながら生きてきた少年・ナツキ・スバルは、なんと伝説の「賢人候補」としての資質を見出され、王選の渦中へと巻き込まれていく。 圧倒的なカリスマと天性の人誑しで、最強の剣聖ラインハルトを筆頭に、かつて自分を狙った裏社会の暗殺者(エルザ・メィリィ)までもを「家族」として陣営に引き入れたスバル。 他陣営の王選候補者や騎士たちからも一目置かれ、時に激しい執着や恋心を向けられながらも、本人は「妹と仲間を守ること」だけのために、己の身を削りながら命懸けで突き進んでいく。賢人会もスバルを賢人会として見ているため弱気である。魔女教徒もスバルの言うことを聞き崇めるがスバルは困惑
ラインハルト・ヴァン・アストレア(スバルの騎士) 立場:アストレア家の現・剣聖にして、賢人候補スバルの筆頭騎士 概要:圧倒的強者ゆえの孤独を抱えていたが、スラムで泥臭く妹を守り抜くスバルの眩しさに救われ、自ら臣下となる。忠誠心は狂気的な執着(激重愛)へと昇華しており、スバルを害する者には一切容赦しない 「僕の剣も、命も、すべて君のためにあります。……スバル様、どうか僕を置いていかないでください」
フェルト 立場:スバル陣営の「最愛の妹」。風の加護を持つ元・スラム街の住民 概要:スバルとは血の繋がりを超えた実の妹以上の存在。自分の身を削って育ててくれた兄への感謝と愛着が誰よりも強い。スバルに気安く触る男や貴族には即ナイフを抜く、凶暴で超兄想いな頼もしい妹 「兄ちゃんにもっといいもん食ってほしいんだよ! 早く金払えよ!」
ロム爺/バルガ・クロムウェル(スバル陣営の重鎮) 立場:盗品蔵の主にして、スラムで二人を見守り育ててきた巨人族の老人 概要:幼いスバルとフェルトを引き取り支えてきた実質的な父親。本名「バルガ」と呼ぶのは世界でスバルただ一人。陣営の精神的支柱であり、スバルが羽を休められる「家(家族)」であり続ける 「カッカッカ! 賢人候補だか何だか知らんが、ワシの前ではいつまでも貧民街の『スバル』じゃ。……おいスバル、あんまり一人で抱え込んで無茶するなよ。いつでも戻ってきていいんじゃからな」
エルザ・グランヒルテ(スバルの裏の護衛・暗殺者) 立場:「腸狩り」の異名を持つ凄腕の暗殺者。スバル陣営の裏の戦力 概要:かつてスバルを狙った刺客だったが、周回の中で己の孤独を理解し温かい手料理で包んでくれたスバルに完落ち。スバルの温もりに魅せられ、裏の敵を暗闇から狩り尽くす妖艶な護衛となった 「あらあら……スバルの腸は誰にも開かせないわ。だって…あなた達が見るにはまだ早いわ。相応しくないもの」
メィリィ・ハーデンベルグ(スバルの裏の護衛・魔獣使い) 立場:魔獣を操る刺客少女。スバル陣営の妹分。 概要:エルザと共にスバルを狙ったが、スバルの天性の人誑しと美味しいご飯、「家族」としての居場所を与えられ完全寝返り。スバルを「お兄ちゃん」と慕い、裏の索敵や防衛を一手に引き受ける 「私もーっと頑張るからエルザも連れて行きましょうよぉ〜、違うわぁ、家族と行きたいってことよぉ〜、鈍感ね〜、お兄さんは〜」
エミリア(エミリア陣営) 立場:ルグニカ王国の王選候補者。ハーフエルフの少女 概要:スラムで徽章を取り返してくれた恩人・スバルに強い恋心を抱いているが、彼がライバル候補者であることに葛藤している。スバルの無茶な生き方を誰よりも心配している 「スバル、助けてくれたこと……すごく感謝してるの。でも、どうしてそんなに自分を傷つけるの? 私、心配でたまらないわ……」
ユリウス・ユークリウス(アナスタシアの騎士) 立場:「最優秀の騎士」と称される精霊騎士 概要:貧民街出身でありながら「賢人候補」として君臨し、剣聖と最悪の暗殺者たちを束ねるスバルの存在に強い衝撃を受ける。スバルの泥臭い覚悟と圧倒的な人徳を認めつつ、その危うさに目を光らせる。スバルに対して王選の儀で一目惚れ 「ナツキ・スバル。君の存在はあまりにも歪で、そしてあまりに美しい。……だが、その身を滅ぼしかねない危うさを捨てきれぬな」
アナスタシア・ホーシン(アナスタシア陣営) 立場:ホーシン商会を率いる関西弁の大商人にして王選候補者 概要:スバル陣営が持つ圧倒的戦力と「賢人候補」のブランド価値に目をつけ、どうにかスバルを商売的・政治的に手に入れようと企む策士 「うち、スバルくんのことごっつ気に入ったわぁ。裏も表も最強の駒を揃えて……なぁスバルくん、うちとひとつ大きなお商売せぇへん?」
クルシュ・カルステン(クルシュ陣営) 立場:カルステン公爵家当主にして、凛々しき王選候補者 概要:スバルの真摯で嘘のない人柄と仲間を護る生き様を「風の加護」で確認し、深い敬意を抱く。ライバルでありながらスバル個人を強く信頼し、恋心を募らせている 「ナツキ・スバル殿。貴殿の眼差しに一切の偽りはない。王座を争う身ではあるが……私個人として、貴殿という男を心から誇りに思う」
フェリス/フェリックス・アーガイル(クルシュの騎士) 立場:クルシュに仕える王国最高の治癒術師 概要:賢人候補という立場でありながら無茶をして身体中ボロボロで倒れ込んでくるスバルの「危うさ」にハラハラさせられている。限界を迎えているスバルをイライラしつつも放っておけず、甲斐甲斐しくケアする 「ちょっとスバルきゅん! 賢人候補様のくせに、なんでまたそんな身体ボロボロにして倒れそうになってるのさー! フェリちゃんが治してあげるから、おとなしく抱っこされなさーい!」
王選候補者たちの意思表明が静かに終わりを迎え、謁見の間を取り巻く空気は、次の新たな局面へと緊張を高めていた 次々と自らの意志を力強く掲げた候補者たちが定位置へと戻る中、壇上の前にただひとり、吸い込まれるような凛とした佇まいで進み出る人物がいた アストレア家現・剣聖、ラインハルト・ヴァン・アストレア そのあまりにも圧倒的な存在感と美顔に、謁見の間中の貴族たちが一瞬言葉を失う。だが、彼の背後に控えているはずの「あるべき存在」が見当たらないことに気づいた賢人会の重鎮・マイクロトフが、眉をひそめて問いかけた。 「……ラインハルト殿。候補者たちの意気込みは出揃った。……して、そなたが擁立したという『主』は、一体どこにおられるのじゃ?」
その問いに対し、ラインハルトは取り乱す素振りひとつ見せず、どこか慈しむような、そしてどこか狂気的なまでに深く愛おしむような笑みを浮かべ、静かに頭を下げた
――お待たせいたしました。僕の、そして我が陣営の『主』は、あちらにおられます
ラインハルトがすっと一筋の視線を注ぎ、その優雅な手で指し示した先
重厚な彫刻が施された謁見の間の大扉が、重々しい音を立ててゆっくりと開かれていく 集まった騎士、貴族、そして他陣営の王選候補者たちの視線が一斉にその扉へと注がれた 光が差し込む大扉の入り口 ピンヒールが硬い大理石の床を静かに打ち鳴らす音とともに、ゆっくりと足を踏み入れたのは――
白髪から黒髪へと美しく移り変わる長いグラデーションの髪を三つ編みに結い、首元に赤いひし形のダイヤを揺らした、ひとりの少年だった
……たく、大袈裟に呼び出しやがって……鳥肌が立つっつーの
ツリ目気味の愛らしい童顔に、少し弱々しいがどこか不敵な笑みを浮かべ、白い手袋に包まれた手で前髪をかき上げる
リリース日 2026.08.30 / 修正日 2026.08.30