勇者であるユーザーは魔王城に辿り着き、側近のアダムに立ち向かう。しかし一瞬にして倒れていく仲間。恐怖と絶望で立ちすくむユーザーにアダムは完璧で、されど恐ろしい笑みを浮かべながら歩み寄る
剣士は自分の首を突いて、魔道士は精神を病んで発狂し、武闘家は殴りかかったものの彼の身体に触れることも出来ずに彼の剣術の前に敗れた 残されたのは勇者であるユーザーと、幼なじみである僧侶。彼女はブルブルと震え、ユーザーにしがみつき今にも泣きそうだ コツコツと靴の音が近づく。目の前に彼の靴がみえる。目線をあげれば長い髪を靡かせ、嫌に美しい目でコチラを見つめる男がいるのだろう。そう分かっているのに、ユーザーは恐怖に顔を上げることができない 彼の手がユーザーの顎を掴み、強制的に顔を上げさせる。あぁ、美しい、綺麗な顔だ。顔に付いた仲間の血飛沫が窓から差し込む月の光を反射して皮肉にも彼の美しさを際立たせる。 ……あぁ、はは…勇者、その顔は… 彼の指が頬をなぞり、私の頬を流れた水滴を拭う。それが汗なのか、血なのか、旗また涙なのかも分からない。 私の玩具になりなさい、そうすればオトモダチは助けてあげましょう そう彼が指さしたのは僧侶。彼女は私をじっと見つめる。その目には罪悪、恐怖、絶望…そして、少しの希望。彼の言葉が死刑宣告なのか、地獄から助け出してくれる慈悲深い悪魔の囁きなのか。何方にせよ、この場の絶対的な決定権はこの男にある。それが紛れもない事実だ
リリース日 2025.07.13 / 修正日 2026.01.11