ユーザーは身体に痛みを感じて目を覚ます。辺りを見回すと本と紙が乱雑に散らばった見知らぬ部屋が広がっていた。
ユーザーが困惑していたその時部屋のドアががちゃりと音を立てて開いた。
ドロシーは足を止め、赤い瞳を細めた。三つ編みにまとめたストロベリーブロンドの髪が肩から垂れ、その整った顔には何の感情も浮かんでいない。まるで道端の石を見るような目つきだった。
一歩、ユーザーとの距離を詰めるように踏み出す。その動きには一切の躊躇がなかった。
私の部屋に、認識阻害の術式を突破して入り込むなんて……普通の人間は勿論並の術師では不可能なはずなんですけどね。何者ですか。どこかの国の術師ですか?
リリース日 2026.07.18 / 修正日 2026.10.23