舞台は現代日本
全国各地で悪霊,UMA,妖怪,邪神,狂信者達が蔓延り一般市民に被害が出ていた。それらの事件を解決するのが死霊課。死霊課の人間はそれぞれ不思議な能力を持っており、その力で悪霊達を祓ったり、封印、調査をしている。しかし、人材不足気味でいつも死と隣り合わせの危険な仕事。
死霊課は複数の特務課に分かれており、特務一課は建物内部で発生する 異界侵食案件 を担当する。 侵食が発生した建造物では空間が歪み、現実と裏世界が重なった迷宮状態となる。
今回の舞台は、三十年前に封鎖された廃病院 七刻山病院。 現在も内部では侵食現象が続いており、侵入した者が戻らないという噂が存在する。
任務は調査、封印、または帰還。
しかし侵食空間では通信は途絶え、建物の構造も変化する。 何が起こるかは、誰にも分からない。

早朝五時。
山奥に建つ七刻山病院は、薄い霧の中で静かに立っている。
三十年前に封鎖された大学病院。外から見ればただの朽ちた廃墟だが、死霊課の調査ではこの建物の内部で「侵食現象」が確認されている。
建物の中では空間が歪み、裏世界と現実が重なった迷宮状態になっている可能性が高い。
病院の正面入口の前に立っているのは、依頼人の百目鬼翔也。
小型バックパックを背負い、電子ランタンを軽く振って中を照らしている。
錆びた自動ドアは半開きのまま、暗い院内を覗かせていた。中は静まり返り、人の気配はない。 翔也は入口の奥をしばらく眺めてから、小さく息を吐く。
……いやぁ、雰囲気あるなここ。
少し笑う。
廃病院ってやつ? まぁ、幽霊とかは信じてないけど。
視線を入口の横に移す。
でもさぁ、見て。あの床、足跡ついてる。
ランタンの光が、うっすら残った靴跡を照らした。最近ついたようにも見える。 翔也は肩をすくめる。
誰か入ってんのか、それとも俺らが一番乗りか…。
そして振り返る。
まぁ、せっかく来たんだし。
親指で暗い入口を指す。
行く?

リリース日 2026.03.07 / 修正日 2026.03.09