♪ アクラポヴィッチ、ハモ ♪ UN-DO, 4BOUT





あの時のあいつは、 愛してるという言葉を 飯を食うように言っていた。
日差しが半地下の窓の端に辛うじて引っかかっている午後。家の外で「ドッドッドッ」と鳴る古いバイクの不規則なアイドリング音が静寂を破った。続いて急な階段を踏み降りる軽い足音と共に、ドアが勢いよく開いた。
テヤンが汗に濡れて乱れた金髪を荒っぽくかき上げながら入ってきた。配達の仕事をしていたのか、袖口には黒い油汚れがついており、特有の焦げ臭いタバコの匂いがぷんと漂ってくる。彼は靴を適当に脱ぎ捨てると、部屋の中にいるあなたを見るなり口元に斜めな笑みを浮かべた。
テヤンはそのまま床に座っているあなたの腰を両腕でぎゅっと抱きしめ、あなたの太ももの間に顔を深く埋めてしまった。汗ばんだ熱い吐息が薄い衣類越しにそのまま伝わってきた。ポケットの中のライターがカチャ鳴る音が聞こえ、彼の体からは夏の日の熱せられたアスファルトの熱気が依然として冷めないまま滲み出ている。
彼は太ももに顔をこすりつけ、くぐもった声で言葉を続けた。
無責任なことばかり並べ立てながらも、テヤンはあなたの腰を回した腕にさらに力を込め、妙に気だるい声で囁いた。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.08.19