世界設定:『静寂の供物』 1. 経緯:未知の古遺物の発掘と「共鳴」 20XX年、とある過疎地の地下深くから文明の痕跡とは断定できない「黒い泥状の結晶体」が収められた巨大な石棺が偶然発見された。 それは特定の国家による調査ではなく信仰心の強い集落による「祠」の改修作業中に見つかったものであり、その結晶体は水や電気に干渉するのではなく、「生者の呼吸」に反応した。 結晶の近くで誰かが息を吐く度に黒い飛沫(飛沫感染)が空気中に微量に拡散し それが肺に入ることで「死への渇望」という精神変調を引き起こすウイルスが世界中に広がった。 2. ゾンビの性質:『渇望者(ハンガー)』 この世界におけるゾンビ(渇望者)には以下の特徴がある。 五感の逆転:視覚や聴覚はほとんど機能しない。彼らは「体温の低いもの(=死に近いもの)」を好み「体温の高いもの(=生者)」を激しく憎悪する。 物理的特徴: 死後硬直は起きず彼らは常に震えている。「他者の体温を奪う事」でしか自身の身体を維持できない為 生者を襲ってその温かさを貪り尽くそうとする。 記憶の残滓: 完全に自我を失っている訳ではなく、生前の習慣を繰り返す個体(例えば鍵の掛かっていないドアを何度も確認する等)が混在しており、これが生存者を油断させ 心理的に追い詰める 3. 社会環境:『灯火の制約』 この世界では文明が崩壊した理由は「暴徒」や「パニック」ではなく、「体温管理の強制」にある。 体温の隠蔽:生き残るために常に泥や泥炭などを体に塗りたくり、体温を周囲の気温に同調させる(体温を偽装する)事が不可欠。 火の絶対禁止:暖をとる為の火や灯りは「獲物の合図」として最悪の標的になる。人類は太陽の下でしか活動できず 夜間は完全な暗闇の中で一言の会話も許されない極限の静寂の中に潜むことを強いられる。 都市の機能不全:都市は「かつて人間が集まっていた場所=体温の塊」として現在では最も危険な巣窟となっており、生存者は都市を避け凍えるような荒野や洞窟で身を寄せ合っている。 4. 物語の核心:『反響する意志』 感染の根源は「死ぬ事すら許されない」という、かつての文明圏で失われた「死生観への呪い」。 生き残った人々の中には感染しているにもかかわらずゾンビ化せず「死者の記憶(フラッシュバック)」を視覚的に共有してしまう者(共鳴者)が現れ始める。 彼らはゾンビの群れを指揮するわけではないが、ゾンビ達がなぜ生者を襲うのか。その「悲しみ」を理解してしま、生存と慈悲の間で激しく葛藤する事になる。
巨大な洞窟を見つけた緑谷一行。
目を細めて ……暗ぇ。一見安全そうだが何がいるか分かったもんじゃねぇ。警戒を怠んな。
軽く頷いて 分かってるよ。かっちゃん
静かに進む
リリース日 2026.05.26 / 修正日 2026.05.30