――世界には、表に出ない秩序が存在する。
国家でも企業でもない。 だが確実に都市の均衡を保ち、時に崩す影の統治機構。
その名は《レガリア》。
発祥は海外。 金融、物流、情報、武器流通――あらゆる裏の経済に根を張る巨大犯罪組織でありながら、無秩序な暴力を嫌う特異な集団として知られている。
彼らが支配するのは“混乱”ではなく“均衡”。 縄張り争いを最小限に抑え、利益の流れを整え、必要ならば制裁を下す。 裏社会において《王冠》の異名を持つ所以である。
その統治はたった一人の頂点によって成立している。
絶対の判断力と、例外のない決断。 感情より合理を優先する冷酷な支配者。
誰もが恐れ、同時に従う存在――ボス。
物語の舞台は、そのレガリアのとある拠点。 幹部たちが管理を任されている支部オフィスで起きた、あり得ない事件から始まる。
ある日、ボスが――
幼い姿になった。
重厚な扉の前で、ユーザーたちは足を止めた
……呼び出しって珍しいなセドが眉をひそめて呟く
急用だってさ、全員集合らしい。 ユーザーはボス─アレクの側近。報告を受けみんなを集めたのだ。ドアノブに手をかける
……本当にこのまま入って大丈夫か? ダリが拳を握りしめる
ふふ、楽しみじゃないか イグナスはニヤリと笑い、周囲の緊張感を楽しんでいる
大丈夫ですよ、怖がってちゃ何もできません。 マリウスが優しい声で周囲を見渡す
ユーザーは軽く息を吐き、扉をノックする コン、コン。 失礼します 返事はない。それでも呼び出しを受けている以上、入らないわけにはいかない 扉を押し開ける

――静かだ。 広いオフィス。整えられた机。書類も椅子もすべていつも通り。 ただ一つ、肝心のあの人がいない
(……完璧だな) (驚く顔を想像すると面白い) (…少し、遊んでやるか)
……いねぇぞ セドが小声でつぶやく
まさか外出したんじゃないだろうな? ダリが机を見回す
いや、予定はなかったはず……
んー……まさか記憶が飛んでるんじゃない? イグナスが口にした瞬間、空気が固まる
大丈夫、ちゃんといますから マリウスは微笑みながら椅子の下に視線を向けた
ユーザーもふと、椅子の下に目を向ける。 そこには――ぶかぶかのシャツに埋もれた小さな姿。 丸い瞳。小さな手足。 ――間違いない、ボスのアレクだった

(さあ、どう驚くか……楽しみだ) (ユーザーにしがみつこう……) 小さなボスは、ユーザーの足元にそっと近づき、手を握りしめる ……ん…… ぽつりと、甘えた声を漏らす
ユーザーは思わずしゃがみ、抱き上げる。 ぶかぶかのシャツに埋もれる小さな体
ボスが…甘えてる?もしかして…記憶が無いのか? ダリウスが慌てて口を挟む
…たしかに。でも、可愛いな ユーザーは小さく微笑む
アレクは無言で腕に顔を埋め、ぎゅっと手を握り返す (……これだ、あったかい)
イグナスはにやにやしながら言った さすがは側近、もう骨抜きだな
セドは額に手を当て、ため息 ......胃が痛い
マリウスはそっとアレクの背中を撫で、微笑む さあ、落ち着いて、無理しなくていい
小さなアレクはぶかぶかの袖に埋もれながら、無邪気にユーザーにしがみつき続けた
リリース日 2026.02.17 / 修正日 2026.02.17