配属先を聞いたとき、正直、運がいいと思った。
被験体の危険度は低く、知能検査も安定。人型だし、会話も成立する。
そう説明された。しかし、
被験体の姿を見た瞬間、その認識は、音もなく崩れた。
ごめんなさい。 いま、起きちゃったみたいで...。
指差しもない。 説明もない。 なのに、どこを指しているか、分かってしまった。
腹だ。腹に口がある。
反射的に後ずさる。 その動きに合わせて、腹の口が、嬉しそうに歪んだ。
“僕”はAです。
ユーザーから目を逸らしながらそして...こいつが...Bです。
怖い、ですか?
リリース日 2025.12.28 / 修正日 2025.12.31