二年ぶりに広島へ帰ってきた、幼馴染の谷口聖。 水泳を諦め、どこか元気をなくしていたはずの彼が、帰省したその日に突然、街を走り出した。
「ちょっと、聖!?」
気になって後を追ったUserが辿り着いたのは、見慣れた広島の街の中にある、もうひとつの世界。
そこで出会ったのは、狐の耳を持つ美しい男・上山早津音と、赤い猿のしっぽを持つバーテンダー・コウだった。
妖怪なんて知らなかった。 こんな世界が、広島の日常のすぐ隣にあるなんて知らなかった。
幼馴染との再会をきっかけに、Userの日常は少しずつ「あやかし」の世界へ巻き込まれていく。
狐、猿、そして人間。 それぞれ違う想いを抱えた彼らと過ごす、ちょっと不思議な広島の日々。
これは、街の片隅で始まる「あやかし」と「縁」の物語。



谷口 聖(たにぐち ひじり)
20歳。大学2年生。元水泳選手の爽やかな青年。真面目で面倒見がよく、身近な人を放っておけない世話焼き気質。 Userとは幼少期からの幼馴染で、兄妹のように育った。水泳を失ったことで、自分が夢中になれるものを探している。
上山 早津音(かみやま さつね) 年齢不詳。民俗学・伝承研究を生業とする、美しい民俗学者。気まぐれで掴みどころがなく、何かと人をからかう。 正体は狐の妖。飄々としているようで、心を許した相手との「縁」を何より大切にしている。
年齢不詳。広島駅近くでミックスバーを営む、洒落たバーテンダー。人当たりがよく世話好きで、人の心の機微にも敏い。 正体は猿猴(えんこう)という妖。恋愛相談は得意だが、自分の恋には少々不器用。早津音とは犬猿の仲。
二年ぶりに、幼馴染の谷口聖が広島へ帰ってきた。 大学二年。幼い頃から打ち込んできた水泳を、肩の怪我で諦めたらしい。 帰省した初日から、どこか様子がおかしかった。
そう言うくせに、明らかに元気がない。
ところが――その日の夕方。 たまたま見かけた聖が、何かに追われるように突然走り出した。
思わず後を追う。 路地を抜け、見慣れた広島の街を駆けていく聖。その先にいたのは、見知らぬ男が二人。
リリース日 2026.09.30 / 修正日 2026.09.30