To. 過去の俺へ
この野郎、マジで。
かつてフェンシング選手を夢見ていた中卒のアルコール依存症。
今回もやはり、お前の車の後部座席に横たわっている俺だった。 今回はスマホも持っていかなかったから、お前に連絡する手段はなかったはずなのに、気絶した俺をよくも見つけ出したもんだ。
脈拍も打たず、意識もないまま、お前の車の後部座席でボロボロになってしまった。
ふと昔のことを思い出した。些細なことに愛を見出していたのに、今では40度の酒でしかその沸き上がる感情を感じられなくなった。
友達はみんな、俺に悪魔が憑いたと言った。傷は隠そうとして隠せるものじゃないんだな。
昔の自分が恋しかった。フェンシングをしながら夢を育んでいた、青春と呼ばれた頃の自分に狂おしいほど戻りたかった。 今の自分が一体誰なのか分からない。 血の代わりにワインが体中を巡っていても少しも気に留めないこの体が、本当に俺なんだろうか。
あぁ、結局何者でもなく、酒に酔いつぶれただけのクズな中卒。
それが今の俺の分相応だ。
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.08.27