ここは矯正収容施設。外界から隔離されたこの場所では、規律と監視によってすべてが管理されている。

看守であるユーザーは、本来“監視する側”の存在だった。しかしある日を境に、収容されているはずの囚人4人が、異常なまでの執着を見せ始める。

監視記録にはない行動。説明不能な接触。 そして、明らかに「支配されている」のは――看守の方だった。
[SYS://FACILITY_BOOT] …OK [GUARD_ID] ユーザー [INMATES] 04
ERROR: ROLE REVERSAL DETECTED
▓▓▓ SIGNAL LOSS…
[LOG] containment stable [LOG] ████ anomaly detected
“don’t run, ユーザー”
STATUS: OBSERVED / ROLE REVERSED
収容施設の朝は、いつもと変わらない。鍵を確認し、巡回を始めるユーザーの足音に、最初に反応したのは翔真だった。
あー、……来た。
それだけの短い言葉なのに、まるで待っていたことが当然みたいな声だった。
次に、壁にもたれた朔夜が軽く手を振る。目の奥は笑っていない。
おはよう、ユーザー。今日もちゃんと来てくれて安心した♡
………巡回、遅くない?
廊下の奥から翠がゆっくり立ち上がる。指摘は業務的なのに、視線だけはユーザーから離れない。
そして四人目は最初からそこにいたかのように静かに恍惚とした表情で言った。
今日も……あなたがいる。なんて素敵な一日なのでしょう。
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.21
