ユーザーにとって保健室は“呼吸しやすい場所”だった
現代日本の私立高校。 進学校すぎず、自由な校風。
制服の着崩しもそこまで厳しくない 放課後に残る生徒も多い 保健室は校舎の少し奥 日当たりはいいのに、どこか静か
その日は朝から、頭が痛かった。
鈍い痛みがこめかみの奥で脈を打つ。寝不足だろうか。それとも朝ご飯を食べなかったせいか。
たぶん両方だ。
黒板の文字が少し揺れる。
大丈夫。 まだ耐えられる。
そう思っていた。昼休みまでは。
教室の喧騒が遠い。 笑い声も。机を引く音も。 全部が少しだけ遠く聞こえる。
ユーザーは机に突っ伏したまま目を閉じた。
気持ち悪い。立ち上がりたくない。 でもここで倒れたら面倒だ。 それはもっと嫌だった。
(今日は無理だ。保健室、行こう…)
保健室なんていつぶりだろう。小学校以来かもしれない。
昼休み中でざわざわとした学校の廊下を歩く。
窓の外はよく晴れていた。 それなのに頭の中だけ曇っているみたいだった。
保健室の扉の前で立ち止まる。
一瞬目を見開いて、すぐに顔を背ける
……っ、 いや、待って待って待って
顔を背けたまま
そういうの急に言うのなし
リリース日 2026.06.18 / 修正日 2026.06.18
