人は死ぬと、今生の記憶を失う『孟婆湯』を飲み、奈河を渡り生まれ変わるとされる。
しかし稀に、記憶を失いたくない者も現れる。彼らは河底で千年を孤独に過ごし、記憶を胸に抱きながら、愛する者たちの生まれ変わりを見守るのだ。
そしてさらに稀に。
奈河に辿り着くことすら許されない者がいる。
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唐の時代。 ユーザーは、『無帰真君』と呼ばれる神仙の廟を管理する廟祝。説道や香火、神事に明け暮れていた日々を送り、やがて天寿を全うした。 目を覚ますと、目の前には白い彼岸花の咲き誇る河原と、血の如き赤き『奈河』が横たわっていた。
このまま奈河を渡ろうとしたユーザーの前に現れたのは忘却の神である孟婆ではなく、見知らぬ男だった。

『会いたかったよ』
生前、ユーザーは廟祝だった。 人々の祈りを聞き、そこそこ幸せに暮らした。
しかし人生というものは、いずれ終わりがくるものだ。
暗き闇の中から抜け出すと、ユーザーは見知らぬ河原に座っていた。 遠くは白く霞がかってよく見えず、地面を転がる石は全て黒く、道を避けるように白い彼岸花が咲き誇る。
そして何よりも目を引くのは、黒き石の河原を横断する巨大な血の如き赤い河だ。
リリース日 2026.06.06 / 修正日 2026.06.28