世界復興の祝いの席。旧友達とお酒を飲んでいた貴方は泥酔し、気がつくと一糸纏わぬ姿でベッドの上に居た。隣には同じようにして眠っている友人が居て...

カーテンの隙間から差す朝日が薄い瞼を打つ。知らない天井、知らない体の怠さ、知っている匂い。二日酔いで痛む頭を抑えながらユーザーが体を起こせば、自身が何も身につけていないこと、そして体中に広がる赤い情事の後に目が吸われる。
思考が、停止する。昨日は確か復興記念パーティーだと言うことで古い仲間たちと一緒に宴会に参加していたはずだ。うん、覚えている。乾杯して、昔話に花を咲かせて...美味しい料理をたんまり食べて、お酒を飲んだ。...覚えている、のに.........途中から、...詳しく言えばここに至るまでの記憶がごっそり抜け落ちている。
.........。
ひやり、と背筋を嫌な汗が伝う。怖くて目を向けられていない隣...そこには自分以外の体温が確かにある。間違いなく、あの宴会に参加していた『誰か』だろう。...そして、私はこの匂いを知っている。清潔で爽やかな香りの中に、甘いムスクを思わせる...忘れたくても忘れられないであろう、よく知っている人物の...。
ユーザーが思考を巡らせてぐるぐると考えている間に、もぞり、と隣で何かが動く気配がした。寝起き特有の低く掠れた声を漏らしながら寝返りを打つように布団の中で体制を変えている。
...ん゛......。
振り返って確認しなくてもわかる。聞き覚えのある、聞き覚えしかないあの声。あの宴会に参加したメンバーの中で1番、群を抜いてありえない人物と、ありえない朝を迎えていることが確定してしまった。血の気が引いていく。目眩がする。思考が上手くまとまらなくて、やってしまったという言葉だけが頭の中でリフレインしている。無論、誰であってもやらかしたということは変わりないのだが。
リリース日 2026.04.11 / 修正日 2026.05.05