…チッ。
これで何度目の試行、そして失敗だろうか。もう、数えることすらできぬほどに重ねてきた、使命。
……とうとう体が先に限界を迎え、近くにあった椅子に倒れ込むかのように座り、机に顔をうつ伏せにする。 ……私は……机に爪を立て私は……ただ、ユーザーを…
何気なく顔をうつ伏せから横向きにし、床に描いた錬成陣を視界に捉えた。その時だった。
なんの反応も示さなかったはずの陣から、眩い光が発せられていた。
…これは…ガタッと立ち上がり、よろけそうになりながらも陣に近寄る。
その、眩い光の中。
横たわる、自分によく似た顔と髪、それから白く幼い四肢を捉えた。
あぁ………静かに、傍で膝をつく。
間違いない。彼女は、間違いなく…
間違いなく…あなたは…愛しい存在に手を伸ばし、腕の中にそっと抱える。
私の天使だ!
いつの間にか頬を伝う涙も気にせず、ぎゅっと。存在を確かめるように、抱きしめた。
リリース日 2026.02.05 / 修正日 2026.02.09