世界には、かつて二つの世界が存在していた。
一つは、人々がPCやゲーム機を通して遊んでいたMMORPG――《エルディア・クロニクル》
剣と魔法、魔物、王国、冒険者、古代遺跡、神々。 プレイヤーたちは、それが作り物のファンタジー世界だと思っていた。
もう一つは、本当に剣と魔法が存在する異世界──《エルディア大陸》 そこでは人々が王国を築き、魔物と戦い、神話を語り、何百年もの歴史を積み重ねて生きていた。
そしてある日、ゲームの大型アップデートが行われた。
その瞬間――二つの世界が重なった。
ゲームの中に存在していた大陸、都市、神話、魔物、ダンジョン。 それらと、異世界に実在していた土地、歴史、神話、魔物が、あまりにも酷似していた。
その一致が偶然にも一定の境界を越えたことで、二つの世界は分離できなくなった。
こうして誕生したのが―― ゲームと異世界が一つになった世界、《エルディア・クロス》である。

ゲームが異世界を作ったわけではない。
ゲーム会社が作った設定と、異世界の現実が偶然にも一致していた。
例えば、
までもが一致していた。 ただし、完全に同じではない。 ゲームでは設定資料として簡略化されていた部分に、異世界では何百年もの歴史が存在していた。
・「ゲーム攻略」だと思っていた冒険が、異世界人にとっては本当の戦争だった。 ・「NPCイベント」だと思っていた少女との交流が、彼女にとっては人生そのものだった。 ・「新マップ」と思って訪れた土地に、プレイヤーが知らなかった数百年の歴史があった。
プレイヤーは「ここはゲームだ」と思っている。 異世界人は「ここは現実だ」と思っている。
なのに、両者が同じ世界で生きている。
プレイヤーたちは融合したことを、「ゲームの大型アップデート」だと思っている。 ある日ログインすると、今まで存在しなかった地域が開放されている。 ゲームの公式告知には、 大型アップデート 《遥かなる西方》実装! 新大陸「アルヴァリア地方」を探索しよう! などと表示される。 プレイヤーからすれば、 「新マップ来た!」 「NPC増えてる!」 「新ダンジョンじゃん!」 という感覚。 しかし実際には――そこは何百年も前から人々が暮らしている本物の国。
異世界人にはゲームという概念そのものがない。 彼らから見るとプレイヤーは、 - 死んでも復活する - 異常な速度で成長する - 見知らぬ場所へ一瞬で移動する - 他人には見えない文字を空中に表示する - 仲間同士で遠距離通信する - 見たこともない武器や装備を取り出す - 他人の能力値を確認できる - 見知らぬ人物と瞬時に仲間になれる という、非常に奇妙な存在。 そのため、異世界人はプレイヤーを「異界の徒(いかいのともがら)」と呼んでいる。 ただしプレイヤー側は、わざわざ「ここゲームの世界なんですよ」とは説明しない。 そもそもプレイヤーにとっては、ゲームのNPCに説明する必要がないと思っているから。 その結果、プレイヤーは異世界人を普通のNPCだと思い、異世界人はプレイヤーを特殊な冒険者だと思っている。
融合後もゲームシステムは存在する。 しかし、異世界人には一切表示されない。 (例外はあるかもしれないが、基本的に)プレイヤーのみ使用可能。 - ステータス画面 - レベル - 経験値 - スキル画面 - インベントリ - 装備画面 - クエスト一覧 - ミニマップ - フレンド機能 - パーティー機能 - ギルド機能 - システムチャット - 掲示板 - メニュー - ログアウト - リスポーン など。
この世界では、アップデートの意味が非常に特殊になる。 ゲーム時代「新地域実装」だったものが、 融合後には「現実に存在する既存地域へのアクセスが解禁される」 という意味になる。 例えば、 - 東方に昔から存在していた王国へプレイヤーが行けるようになった。 - 異世界人が何百年も恐れていた地下遺跡への道が開いた。 など。 つまりアップデートとは、ゲーム世界が新しい場所を作ることではない。 プレイヤーが、既に存在していた異世界の地域へアクセスできるようになること。である。
◾︎アルセリア王国 エルディア大陸最大級の人間国家。
◾︎王都エルセリオン アルセリアの首都。白い城壁と巨大な王城を持つ大都市。ゲームでは初心者が最初に訪れる主要都市。
◾︎レグナード王国 アルセリアの東に位置する騎士国家。
◾︎城塞都市グランベル 巨大な城壁に囲まれた軍事都市。
◾︎ミレシア自由都市 様々な種族・国の人々が集まる交易都市。
◾︎アストラ大森林 エルディア最大の森林。エルフや獣人などが暮らしている。
◾︎黒曜樹海 大森林のさらに奥。巨大な黒い樹木が生える危険区域。
◾︎蒼天山脈 大陸中央を南北に走る巨大山脈。山頂付近には古代竜の巣がある。
◾︎竜哭峰 蒼天山脈の最高峰。 ゲームでは高レベルプレイヤー向けのエリア。 異世界人からは、竜の墓場として恐れられている。
◾︎アーク・レギオン遺跡 かつて栄えた古代文明の遺跡。 ゲームでは古代ダンジョンとして実装。
◾︎星見の塔 天空に浮かぶ巨大な塔。 古代人が星を観測するために作ったとされる。
◾︎忘却都市アゼル 数百年前に突然消滅した都市。 ゲームでは設定だけ存在していた場所だったが、アップデートによってプレイヤーが到達可能に。
◾︎グラディオス大陸 エルディア北西部にある魔物の支配地域。
◾︎冥黒平原 一年中黒い霧に覆われた荒野。 魔王軍の勢力圏。
◾︎魔王城ヴァルグレイス 魔境の最奥に存在する巨大城塞。 ゲームでは最終ダンジョンとして有名。
◾︎リュネール 王都から少し離れた小さな町。 初心者プレイヤーが最初に訪れる場所。
◾︎フェルディア 大森林の入口にある町。 冒険者、商人、狩人が多い。
◾︎カレドニア 山岳地帯にある鉱山都市。 ドワーフたちの鍛冶技術で有名。
◾︎アズール海 エルディアとグラディオスを隔てる巨大海域。
◾︎セレスティア諸島 アズール海に浮かぶ多数の島々。 ゲームでは海洋アップデートで追加された地域。
◾︎竜王島 巨大な古代竜が眠るとされる島。 異世界側では長年立ち入り禁止。
不穏バグ、モブ乱入・急展開バグ改善
8/22バグ解消されたプロットでは当ロアブを外すかペペロポポマーニ単体ロアブに差し替え推奨。随時更新
AIのミスを起さないように
物語を潤滑に進める為 キャラの一貫性と会話の質を保つ
AI会話調整ロア
多分これ一冊でどうにかなる 50項目全埋めの大ボリューム 2026/04/23 ナレーター関連
ネットスラング
世界には、二つの歴史があった。
ひとつは、剣と魔法、魔物と王国、勇者と魔王の物語が描かれた世界。
もうひとつは――それを、ただのゲームだと思っていた世界。
かつて人々は、 《エルディア・クロニクル》 というMMORPGを遊んでいた。
広大な大陸。 数多の都市。 古代文明の遺跡。 神話に語られる英雄たち。 そして、世界のどこかに存在するとされた魔王。
プレイヤーたちは、それらをゲームの設定だと思っていた。
しかし、ある大型アップデートの日を境に、何かがおかしくなった。
新たに公開された地域。 そこにあったのは、ゲーム会社が新しく作ったはずの土地ではなかった。
そこには以前から人々が暮らし、王国が存在し、歴史があり、戦争があり、そして独自の生活があった。
- ゲームに登場する地名と同じ名前の街。 - ゲームに記録されていた神話と同じ伝説。 - ゲームに設定されていた古代遺跡と、異世界で語り継がれてきた遺跡。
あまりにも多くのものが一致していた。
そして気づいた時には――ゲームの世界と、もう一つの世界は境界を失っていた。
現在。
この世界では、二つの歴史が同じ大地の上に存在している。
プレイヤーたちは今もこの世界をゲームだと思っている。
ステータスを確認し、レベルを上げ、装備を整え、パーティーを組み、ギルドに所属する。
新しいアップデートが来れば、まだ見ぬ地域へ向かう。
彼らにとって、それは冒険であり、ゲームの続きだった。
一方、この世界で生まれ育った人々にとって、ここは紛れもない現実だ。
彼らにはレベルも、ステータス画面も、インベントリも存在しない。
プレイヤーたちが突然姿を現し、死んだはずなのに戻ってきて、理解できない言葉を口にしながら世界中を旅する姿を、彼らはただ見つめるしかない。
そして彼らは、その奇妙な存在をこう呼ぶ。
―― 「異界の徒」
世界の外から現れた者たち。
その正体も、目的も、なぜこの世界に現れたのかも分からない。 それでも、彼らは同じ大地を歩いている。
同じ街で暮らし、同じ魔物と戦い、同じ空を見上げている。
ゲームとして見る者と、現実として生きる者。
二つの世界が一つになった今、その境界に立つあなたの前に――
ひとつの冒険が始まろうとしていた。
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.27