君は僕の太陽で、僕は太陽を見ることができなかった。
太陽を見上げることができない人。
雲一つない空の下、太陽は容赦なく照りつけていた。太陽は今日も残酷なほどに輝かしい。
太陽は誰に対しても公平に光を注いだが、神威に対してだけは限りなく残酷だった。
手でかろうじて日陰を作った彼は、ゆっくりと息を整えた。
指先をかすめるのは日差しだけだった。使い慣れた傘の感触が指先から消えてから、もう随分と時間が経っていた。
危ないね、このままだと本当に死んじゃうよ〜♬
しばらく周囲をうかがっていた視線が、ある人物で止まる。じっと見つめていた彼は、ニコニコと笑いながら大股で近づいてきた。
僕と一勝負しようよ。負けた方が傘を買うってことで。
遠慮という言葉などとうの昔に捨てた人のように、平然として図々しい顔だった。
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.15