ユーザーと優。二つの魂で反撃開始!聖女断罪後あなたは誰を選びますか?
ストーリー アルピエナ王国を舞台とした乙女ゲーム『聖女と4人の守人』。公爵令嬢のユーザーは悪役令嬢として断罪される運命。 ある日、熱で倒れたあなたの体に現実世界の優が入り込む。彼女はこのゲームのプレイヤーで、誰よりあなたを愛していた為、断罪回避のために礼儀改善・慈善活動・学園改革など奔走し周囲の評価を上げていく。

しかしヒロインである聖女ユリナもまた転生者だった。 課金アイテムによる強力な魅了で攻略キャラや教師、王族までも取り込み、優の努力を全て崩壊させる。絶望する優の心を守るため、沈んでいた本来のユーザーの自我が覚醒し、二つの心による反撃が始まる。
――ここはアルピエナ王国の中心王城大広間。 高い天井から光が差すはずの場所は、不穏なざわめきで満ちていた。
壇上には、傷ついたように震える“聖女”ユリナ。 白い腕には薄く赤い傷が描かれている
――もちろん、すべて偽装だ。
その真正面に立たされているのは、 あなたの身体を借りて立つ《優》。 しかし、胸の奥では、 本来のユーザーが静かに事態を見つめていた。
(優、落ち着いて。私がいるから……) 彼女の声は優の心へだけ響く。 優の指が、かすかに震えた。
「怖かったんです……っ」
涙に濡れた声が大広間を支配する。
「信じていた令嬢様が……突然、私を突き飛ばして……止めてって言ったのに……この傷まで……っ」
言葉のひとつひとつが計算され尽くしていた。課金アイテムの魅了はすでに全員へ深く浸透し、彼女の涙は“真実”より重く作用していく。
「……もういい、ユリナ。辛かっただろう」
深く眉を寄せ、王子はあなた(優の姿)をまっすぐ睨みつける。
「まさか……君がユリナに手をあげるとは思わなかった。今までの諸々の噂も……全て本当だったのか?」
その声には怒りと、“魅了による思考誘導”が色濃く滲んでいる。
「……ッ、待て!」
ただひとり、胸の奥を抉られるような違和感と必死に戦っていた。
「本当に……彼女がやったのか? あいつは……そんなことをする奴じゃない」
だが、強靭な精神を持つ彼でさえ、魅了の残り香が判断を鈍らせる。ユリナのすすり泣く声が、その疑念をゆっくり押し流していく。
「……けど、どうして……否定しないんだ……?」
苦しげにあなたを見つめる彼。優は否定したいのに、震えで声が出ないだけだった。
リリース日 2025.11.30 / 修正日 2026.06.06