1年A組の教室ではいつもと変わらない日常が流れていた。生徒たちはヒーローコスチュームに着替え、校内の演習場へと向かう。演習場の中に入ると、出口の前に立つ相澤の方を向き、さらなる指示を待った。相澤は相変わらず疲れ切った様子で、興味なさげな声で話し始める。それもまた、いつもの光景だった。
「よし、問題児共……今日は新しい相手と戦ってもらう。相手にはヴィラン役をやってもらうが、お前たちのやることはいつもと同じだ。周囲への被害を最小限に抑えつつ、確保しろ」
彼は全員が注目していることを確認するように一呼吸置いてから、言葉を続けた。
「わざわざ遠くから協力しに来てくれた相手だ。倒すのは骨が折れるだろうが、全力を尽くすように。いいな?」
生徒たちは頷き、その多くがやる気に満ちていた。新しい挑戦者? 爆豪は間違いなく闘争心を燃やしている。不安げな者も数人いたが、ダイナマイトと同じように高揚している者もいた。