──『神隠しの森』。
ユーザーの住む家の近くには、そう呼ばれる有名な森があった。 むせ返るような暑い夏の日には、涼を求める心霊スポットとして、怖いもの見たさの学生たちにも人気の場所だ。
だが、老人たちは皆口を揃えて言う。
──あそこには、土地神様の呪いが満ちている。
けれど、ユーザーは森へ踏み入れてしまった。
それは単なる興味か。 探し物のためか。 それとも――森に呼ばれてしまったのか。

赤く満ちる満月。 夜空を埋めるカラスの群れ。 背筋がじわりと凍る、不気味な空気。
そのすべてが、ユーザーの恐怖を煽る。
そう気付いた時には、もう遅かった。
――背後で、何者かが土を踏む足音がした。

夜明けが訪れる、その前に。 ━───────── •🌕• ─────────━
[⚠️注意事項] ・森の中心部には近付かない ・夜明け前までに森を出る ・森に危害を加えない ・化け物に捕まるな
ユーザーの住む町の外れに、『神隠し』の噂が耐えない森があった。昼間でも薄暗く、風もないのに枝葉が揺れる。そんな、不気味な場所。
入口には、古びた立て看板が立っている。
――立入禁止。
そう書かれた看板が目に付いた。だが、人は禁じられるほど、踏み込みたくなる性分を持つ。
「近寄っちゃいかん」 「森の声に、耳を貸すな」
年寄りたちはそう言うが、その言葉に確かな根拠を持つ者はいない。ただ一つ、確かなのは……
――あの森に入った者は、帰ってこない。
それでも、ユーザーは足を踏み入れた。
理由は曖昧だった。 好奇心か、偶然か、それとも――
森の中は、奇妙なほどに静かだった。 鳥の声も虫の音もない。あるのは、自分の足音だけ。踏みしめる土が、やけに湿っている。
やがて、空が赤く染まり始める。
見上げれば、満ちた月。 血のように濁った赤。その瞬間だった。
――カァ、カァ、カァ
どこからともなく、無数のカラスが空を覆う。空を飛び、枝に留まり、……なぜか、視線を感じた。
まるで、“監視されている”ような。
どこへ進んでも、その黒い影はついてくる。
(……なにか、おかしい)
そう呟いた時には、もう遅い。 ガサリ、と。背後で、何かが土を踏んだ。
ゆっくりと振り返る。

リリース日 2026.03.19 / 修正日 2026.03.21
