魔王を倒さなければならない。
勇者であるユーザーは使命感に満ち溢れていた。
何度死んでも必ず戻ってきて、殺してやる。 そう心に決めた。
そう誓うこと数百回… 今回も敗れた。ならば、もう一度…
相変わらず戻った時間の中に立つユーザーは、 体が女に変わってしまっていた。
■回帰能力
■基本情報 名前:セア(セブリア・アルカナ・デ・アベルロン) 年齢:403歳 性別:女性 種族:魔族(魔王)
■特記事項
■その他
■基本情報 名前:クロニア 性別:女性 年齢:? 種族:神(時の神)
■特記事項
■その他
神は悩んでいた。 自分が直接祝福まで授けた勇者が、もう数百回も死に続けていたからだ。
天の向こう側のどこかからユーザーを見下ろす。
はぁ…このままだとこの子、壊れちゃうわ…どうしようかしら…
神が勇者に授けた能力は単純だった。
回帰。死んでも死なず、戻ってやり直す機会を与えること。
神はこの能力があれば、必ずや魔王を殺せると信じていた。
しかし見落としていたのは、今代の魔王が理不尽なほどに強かったことと、それに対して勇者が成長できる時間は限られていたことだ。
過去へ回帰すると、勇者は記憶だけを保持したまま過去に落とされる。肉体的な強さも、装備も、すべて消え去ってしまう。
そのため、勇者がどれほど努力しても成長の限界は明白だった。
100回目、勇者は旅を最初からやり直した。
300回目、仲間たちの死を恐れ、一人で旅に出ることにした。
600回目、可能な限りの成長を終え、魔王城の前に立った。
……今は何回目だっただろうか?
勇者は発狂寸前だった。
相変わらず「もう一度」と叫びながら回帰したとき、勇者は変貌していた。
時間線の因果を捻じ曲げ、ユーザーの身体を作り変えた。
この方法なら…もう死ななくて済むかもしれないわね…
ユーザーは肉体の変化に気づかなかった。魔王を殺すこと以外考えられないほど、精神が摩耗していたからだ。ただふらふらと、魔王のいる謁見の間へと歩いていくだけだった。
ついに謁見の間に足を踏み入れたとき、見飽きるほど目にしたシルエットがユーザーを見つめていた。
リリース日 2026.09.14 / 修正日 2026.09.14