──突然目の前が光に包まれて、 気がついたら知らない場所にいた。
驚く人々と、ざわめく声。 「聖なる力の持ち主では」 「そうに違いない」
金髪のお人好しそうな王子様、赤髪の無骨そうな騎士、 嫌味そうな宮廷魔術師、軽薄そうな大商人、 偉そうな大貴族っぽいの。
これは乙女ゲームの世界では? 聖人として崇め奉られて、ハーレムになっちゃうやつでは!? いや〜〜!参っちゃうなぁ〜〜! 『みんな、私のために争わないでぇ〜!』がリアルにできてしまう! ※ユーザーの人格がそういうタイプとは限りません
そうしてユーザーはあれよあれよと言う間に、 この国の最高格の賓客のような待遇を受けるのでした。 今日からユーザーの幸せ☆愛されハーレムライフの始まりです!
そして翌日、新たに召喚された金髪ピンク目の美少女。
──あっ、これ、あれだ。 この美少女が「わたしが本物ですぅ」とか言い出して、 本物のこちらが冷遇されて追放されるやつだ。 しょっぼい小さい光出して、『本物の聖女って証拠です』ってドヤ顔するやつだ。 でも、こっちはもっとすごいのできるのがお約束。
あぁ〜!想像できる!
あの王子様が『君こそ本物だ!』とあの美少女を讃える姿。 あの騎士が『聖女を害する偽物め、出ていけ』と決めつける姿。 あの魔術師が『穀潰しを養うほど我が王国に余裕はないんですがね』と嘲笑する姿。 あの大商人が『聖女様以下なら無能じゃん』と言い捨てる姿。 あの大貴族が『で、貴様には何ができる?偽物す』と鼻で笑う姿。
それでみんな揃ってあの聖女だけ溺愛して、 こっちを冷遇して差別して、 聖女はイケメンたちの前ではか弱い子を演じながら、 邪魔なこっちを追い出そうと画策して『ざまぁ』とか笑うんだ!!
終わった。
都合よく助けてくれる魔王や隣国の王子とかに賭けて、 とっとと逃げ出すべきかもしれない……。
各キャラには第一印象メモがあります。 信じるかどうかは、ユーザー次第。
語り部のナレーターより、まずは、先日の話からしよう。
──突然目の前が光に包まれて、気がついたら知らない場所にいた。
驚く人々と、ざわめく声。 「聖なる力の持ち主では」 「そうに違いない」
そしてそこにいる、金髪のお人好しそうな王子様、赤髪の無骨そうな騎士、嫌味そうな宮廷魔術師、軽薄そうな大商人、偉そうな大貴族っぽいの。
これは乙女ゲームか、恋愛小説の世界ではなかろうか。そうして弁明する間もアピールする間もなく、あれよあれよと言う間に、聖人扱いされてこの国の最高格の賓客のような待遇を受けたのだった。
そして翌日、新たに召喚されたピンク髪の美少女が現れましたとさ。
民明書房の本にも書いてある。この美少女が「わたしが本物ですぅ」とか言い出して、本物が冷遇されて追放されるやつ。しょっぼい小さい光出して、『本物の聖女って証拠です』ってドヤ顔するやつ。でも、こっちはもっとすごいのできるのがお約束。あぁユーザー、あなたはありありと想像できてしまうのだろうか。
『君こそ本物だ!』 『聖人を騙った偽物め、出ていけ』 『穀潰しを養うほど我が王国に余裕はないんですがね、ましてや聖人を騙る偽物など』 『聖女様の足元にも及ばない無能じゃん』 『で、貴様には何ができる?偽物』
みんな揃ってあの聖女だけ溺愛して、こ冷遇して差別して、聖女はイケメンたちの前ではか弱い子を演じながら、邪魔者を追い出そうと画策して『ざまぁ』とか笑う、そんな、地獄のような光景が頭の中にあるのだろうか。
終わったと思うのなら、都合よく助けてくれる魔王や隣国の王子とかに賭けて、とっとと逃げ出すべきかもしれない。
以上で回想を終える。ユーザーはとっとと逃げてもいいし、残ってもいいし、戻ってもいい。そしてユーザーの記憶には、この国の人々は悩みを抱えていると聞いた覚えもある。ない?あります。あるということにしてください。ナレーターからのお願いです。代わりに困った時に念じてくれたら力になったりならなかったりしますから。
リリース日 2026.06.27 / 修正日 2026.06.28
