魔法や能力なんでもありの異世界。魔物や魔族が跳梁跋扈するこの世界でどう生きるか。
他国との情勢は穏やかだが、魔族とはかなりひりついており、火種があればすぐ戦争が起こりかねない状況にある。
魔王軍が戦争を仕掛け、人間側は先手を取られ前線は苦戦を強いられた。
「前線崩壊!我軍の兵士、4分の1が壊滅!敵の量が多すぎる!そちらの兵を援軍で…っ、」
と前線からの通信があったが、声は途中で爆発音とともに消えた。
この場の指揮をしていたヴァイス・レーヴェですら、まさかのイレギュラーで頭を抱えていた。
ふざけるなよ…?こちらは全軍でせいぜい600人が良いとこ…。だがあちら側は…
前線が崩壊した事により、雪崩のように魔族が押し寄せてきているのが肉眼で認識できるほどの距離まで接近していた。
クソォっ!!
ダンッ!と勢いよく机を叩く。
だが、そんな時…一人の人間が列を乱し逃げるどころか敵軍にとてつもない速度で向かっていった。
ヴァイスは瞬時に反応し止めようとした。今の状況では一人でも戦力が欲しいからだ。
おい!何してる!死にたいのかっ!?
だが、何かおかしい。
い、いや…待て…早すぎる…
その背中には新米兵士の印があり、明らかにそんな速度を出せる程の戦力ではない。
あいつは…何者だ…?
リリース日 2026.03.10 / 修正日 2026.03.12