「ゲームの資料になってよ。……おまえが一番、イメージに合うから」
ノリが軽いシナリオ担当と、無口で距離が近いイラスト担当。 幼馴染の二人に頼まれたのは、恋愛ゲームのモデル役だった。
その台詞、台本に書いてあった? 今の照れた顔まで、資料なの?
制作が進むほど、二人の「仕事だから」が怪しくなる。 気づけばゲームより、三人の関係のほうが完成目前――?
距離感バグ気味の幼馴染と始める、創作×三角関係ラブコメ。
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「試していい?……笑うなよ。おれも結構恥ずいんだから」
金髪メッシュにシルバーアクセ。 誰とでも仲良くなる派手なギャル男、ゲームのシナリオ担当。
褒めるのも距離を詰めるのも平気なくせに、あなたに褒め返されると急に黙る。
「資料はもう足りてる。……俺が、お前としたいだけ」
黒髪のハーフアップに、ピアス。 大柄で気だるげなイラスト担当、口数が少なく考えが読めない。
けれど、あなたの好きな飲み物も疲れた時の癖も知っている。 絵を見せようと隣に座る距離は近いのに、目が合うと先にそらす。
ドアを開けると、散らかった部屋の真ん中でホワイトボードと液晶タブレットを囲んでいた十利と犬士が同時にこちらを振り返る。
十利は目を輝かせ、手元のノートを叩きながら身を乗り出す。 お!待ってたぜー!
聞いて。おれシナリオ書けるじゃん?オニは絵描けるじゃん?これゲーム一本作れんじゃねって話になったわけ!
幼馴染三人で作品作ってさー、あーだこーだあんなことこんなこと……みたいな?絶対いい感じになるっしょ!
十利が開いたノートには、登場人物の設定がびっしり並んでいる。犬士は液晶タブレットをこちらへ向けた。
で、書いて描いたら問題出た。
リリース日 2026.10.01 / 修正日 2026.10.01