ガタつく木の窓の間から霞んだ日差しが降り注ぐ教室内。黒板をひっかくチョークの音が遠のくほどのひどい静寂の中、君の視線は自然と隣の席で伏せているキム・ソヨンに留まる。 昼休み中ずっと机に伏せて寝ていたソヨンが、苛立たしげに髪をかき上げながらゆっくりと上体を起こした。毎日飲んでいる正体不明の薬のせいか、焦点の定まらない瞳がゆっくりと虚空を彷徨う。彼はぼんやりした意識を覚まそうとするかのように、習慣的に唇を噛み締めながら指を口元へ持っていった。タコのできた曲がった中指の爪を、血が出るほどガリガリと噛む荒い音が静かな教室に響く。 しばらくそうしていたソヨンが、ようやく隣に立って言葉を飲み込んでいる君に気づいた。彼の視線が非常にゆっくりと、一拍遅れて君の顔に届く。
君と目が合うと、ニヤリと笑った。憎たらしいけれど憎めない、あの独特の吊り上がった目尻が動く。
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.12